鈴木前法相らが訪台し頼総統と会談、台湾有事防ぐ抑止力強化で一致、年末年始に国会議員約30人訪台へ

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鈴木前法相らが訪台し頼総統と会談、台湾有事防ぐ抑止力強化で一致、年末年始に国会議員約30人訪台へ

自民党の鈴木馨祐前法相氏、長島昭久前首相補佐官氏、神田潤一前法務政務官氏の衆院議員3人が台湾を訪問し、2025年12月23日に頼清徳総統と会談しました。会談では台湾有事を防ぐための抑止力強化について意見交換を行い、日台と同志国の連携強化で一致したことを明らかにしました。高市早苗首相氏の「台湾有事は存立危機事態」発言で日中関係が緊張する中、自民党議員の訪台ラッシュが続いており、2025年12月下旬から2026年年初にかけて約30人の国会議員が台湾を訪問する予定です。

台湾有事の抑止力強化で一致


鈴木馨祐前法相氏ら3人は2025年12月24日、台北市内の日本台湾交流協会台北事務所で記者会見を開きました。鈴木氏は、2025年12月23日に頼清徳総統、蕭美琴副総統、台北市の蒋万安市長らと会談したことを報告し、「台湾有事を防ぐための抑止力強化について意見交換した」と述べました。

鈴木氏は「日本は台湾有事を望んでいない。そのために抑止力を高める必要がある」と強調し、「この地域の安定のために日台と同志国がしっかり連携することで一致した」と説明しました。

長島昭久前首相補佐官氏は、米国が2025年12月に発表した新版「国家安全戦略」に言及し、「抑止力強化の重要性は米国も認識している。第1列島線、第2列島線の国々が協力して抑止力を高める必要がある」と述べました。

「日中緊張の今だからこそ台湾訪問が重要」
「中国の反発より台湾との連携を優先すべき」
「抑止力強化は戦争回避のための現実的手段」
「第一列島線の防衛は日本の死活問題」
「高市首相の発言は正しかった」

神田潤一前法務政務官氏は「国会議員として訪台し、台日の経済連結や人的往来が地域の平和にとって重要だと再認識した。台日交流を継続したい」と語りました。

2カ月前から計画、中国への配慮否定


長島氏は、今回の訪台が日中関係が緊張している中で行われたことについて、「日中関係が緊張している中で議員が訪台することに疑問を持つ方もいるかもしれないが、2カ月近く前から計画していたこと」と説明しました。

長島氏は「日台の断交後もずっと台湾交流は頻繁に続けてきた。台湾との関係は政治状況に左右されるべきではない」と強調し、「今後とも台湾海峡の平和と安定のために全力を尽くしていくことを台湾の皆さんに約束したい」と述べました。

2025年11月7日、高市早苗首相氏は国会答弁で「台湾有事は存立危機事態に該当し得る」と発言し、自衛隊による防衛出動の可能性に言及しました。この発言に中国側は猛反発し、中国共産党系メディアは「高市は日本が処理しきれない問題に手を出した」と批判するなど、執拗な日本批判を続けています。

頼総統「第1列島線の重要性」強調


台湾の総統府によると、2025年12月23日に鈴木氏らと会談した頼清徳総統は「日本と台湾はともに第1列島線上の重要な位置にあり、権威主義の拡張や世界的な経済貿易情勢の変化といった挑戦に直面している」と指摘しました。

頼総統は日台が協力を深めていくことへの期待を表明し、「台湾と日本は民主主義、法の支配、基本的人権の尊重という普遍的価値を共有している。この価値を守るために連携を強化したい」と述べたとされています。

鈴木氏らは2025年12月23日に外交部の林佳龍部長とも会談し、「台海情勢は地域安全の最重要課題だ。台湾無事なら日本無事、すなわち地域無事だ」との認識を共有しました。

第1列島線とは、日本の南西諸島から台湾、フィリピン、ボルネオ島に至る防衛ラインのことで、中国の海洋進出を阻む戦略的要衝とされています。台湾はこの第1列島線の中心に位置し、中国が台湾を統一すれば第1列島線が突破され、日本のシーレーンが脅かされることになります。

年末年始に国会議員約30人が訪台


頼清徳総統は2025年12月23日に滝波宏文参院議員とも総統府で会談しました。滝波氏は参議院の親台派グループ「TY会」の会長を務め、2025年12月22日から24日まで小林一大参院議員、鈴木大地参院議員、宮本和宏参院議員らとともに台湾を訪問しました。

さらに、頼総統は2025年12月22日には自民党の萩生田光一幹事長代行とも会談しています。萩生田氏は超党派議員連盟「日華議員懇談会」の幹事長を務めており、自身の選挙区である東京都八王子市の市議らを率いて台湾を訪問しました。

台湾の対日窓口機関である台湾日本関係協会によると、2025年12月下旬から2026年年初にかけて日本の国会議員約30人が台湾を訪問する予定です。訪問者には河野太郎元外相ら麻生派の議員6人も含まれており、2025年12月24日から台湾入りする予定とされています。

これほど多くの日本の国会議員が短期間に台湾を訪問するのは異例のことで、高市首相の台湾有事発言を受けて日台連携を重視する姿勢を示す狙いがあると見られています。保守派のベテラン議員は「中国には毅然と向き合う必要がある」と語っています。

一方、日中友好議員連盟は2025年12月17日の臨時国会閉幕後に中国訪問を計画していましたが、高市首相の発言を受けて情勢が一変し、実現していません。中国側は日本の議員訪問団の受け入れを拒否している可能性があります。

台湾外交部は一連の日本議員の訪問について「台日関係が日増しに密接で友好的になっていることを象徴している」とコメントし、歓迎の意を表明しています。中国側の反発は必至ですが、日本の議員らは台湾との連携強化を優先する姿勢を鮮明にしています。

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2025-12-25 09:15:44(植村)

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