現役若者の年金3割減にブレーキを！立憲民主党が修正案で年金改革を提案

年金改革法案、立憲民主党が修正案で対抗

政府が提出した年金改革関連法案が閣議決定され、国会に提出された。これを受け、立憲民主党は国会内で会議を開催し、厚生労働省からのヒアリングと質疑応答を行った。法案からは、当初盛り込まれていた厚生年金の積立金を用いた基礎年金の底上げ部分が削除されており、立憲民主党はこれに対抗する修正案を準備し、与野党合意での成立を目指している。

長妻昭氏、「あんパンのあん」が抜けた法案と批判

立憲民主党の長妻昭代表代行は会議の冒頭、将来の年金額分布推計を示し、「就職氷河期世代の皆さんはちょうど穴のように凹んでいるのが問題」と指摘した。さらに、「それを下支えするのが『あんパンのあん』だが、それが抜けた法案が出てきている。われわれとしては、あんをきちんと入れて、建設的な議論をしたい」と述べ、法案の不備を批判した。

修正案で若者の年金受給額底上げを目指す

立憲民主党の「次の内閣」ネクスト厚労大臣である山井和則衆院議員は、同党が準備している修正案について、「厚生年金と基礎年金の調整期間を一致させ、あんを詰めることで、少なくとも50歳以下の方々は国民年金、厚生年金含めて全員の年金が増える」と述べた。就職氷河期世代に限らず、現役世代や若者の年金受給額を底上げすることを強調した。

また、「厚生年金を流用するな」との反対の声に対しては、「事実と反する」と問題視し、低年金対策を削除したまま基礎年金の給付水準が3割低下すれば、老後が悲惨な状況になると警鐘を鳴らした。さらに、「閣議決定された原案のままの法案が成立したら、永遠に基礎年金の3割減の底上げはない。なんとか私たちの修正案で『基礎年金のマクロ経済スライドの早期終了（マクロ経済スライド調整期間の一致）』を入れて、就職氷河期世代だけでなく今の現役若者の基礎年金の3割減にブレーキをかける」と力を込めた。

与野党協議での修正案成立を目指す

衆院厚労委員会筆頭理事の井坂信彦議員は、20日の本会議で本法案が審議入りすると報告し、立憲民主党の修正案も概ね固まっているとして、「与党にも示して協議に入りたい」と述べた。

ネットユーザーの反応

「長妻さんの『あんパンのあん』の例え、わかりやすい。年金制度の穴を埋める必要がある。」
「若者の年金が3割減るなんて信じられない。立憲民主党の修正案に期待したい。」
「厚生年金を流用するなという声もあるけど、事実と違うならちゃんと説明してほしい。」
「就職氷河期世代の年金問題、ようやく取り上げられた。もっと早く対応すべきだった。」
「与野党で協議して、将来の年金制度をしっかりとしたものにしてほしい。」

* 政府提出の年金改革関連法案から、基礎年金の底上げ部分が削除された。
* 立憲民主党は、就職氷河期世代や若者の年金受給額を底上げする修正案を準備。
* 長妻昭代表代行は、法案の不備を「あんパンのあんが抜けた」と例え、建設的な議論を呼びかけた。
* 山井和則議員は、修正案で50歳以下の年金受給額を増やすことを強調。
* 与野党協議での修正案成立を目指し、20日の本会議で審議入り予定。