2025-11-21 コメント投稿する ▼
松下玲子衆院議員が資産報告書を訂正、貸付金2150万円記載漏れで立憲に新たな政治資金問題
立憲民主党の松下玲子衆院議員が、2025年4月に公開した資産報告書で重大な記載漏れを認め、12月21日に訂正届を衆院事務局に提出したことが明らかになりました。貸付金を0円から2150万円に大幅に修正するという内容で、野党議員による政治資金の透明性をめぐる新たな問題として注目されています。
松下氏の資産訂正、影響は政治支部収入の6割に相当
松下玲子氏は東京18区選出で、元武蔵野市長としても知られる新人議員です。今回訂正された貸付金2150万円は、同氏の政党支部である立憲民主党東京都第18区総支部の2024年の収入約3600万円の約6割に相当する巨額です。
資産公開法では、国会議員は任期開始時から100日以内に土地、建物、定期預金、有価証券、貸付金などの資産を議長に報告する義務があります。今回の訂正は、この法的義務を定めた制度の根幹に関わる問題と言えるでしょう。同法には虚偽報告の罰則がないという課題が指摘されており、今回の事案はその問題点を改めて浮き彫りにしています。
「2150万円って普通の人の年収の何倍よ。これで庶民の代表って言われても」
「立憲は自民の政治とカネを批判してたよね?ブーメランじゃない?」
「政治家の資産報告、チェックする仕組みがないのがおかしい」
「与党も野党も結局お金の問題ばかりで政策論争してほしい」
「透明性って言葉が虚しく聞こえる。有権者をバカにしてる」
菅直人氏後継として注目される中での問題発覚
松下氏は2023年11月に武蔵野市長を辞職し、菅直人元首相の後継指名を受けて2024年衆院選に立候補しました。選挙区では自民党の福田かおる氏に約2200票差で敗れたものの、比例復活で初当選を果たしています。
同氏は武蔵野市長時代から外国人参政権を認める住民投票条例案の提出など革新的な政策で注目を集めてきました。しかし、市長選挙では自身が擁立した後継候補が敗れるなど、地元での政治基盤には課題も指摘されていました。
立憲民主党内での政治資金問題が続出
立憲民主党では松下氏以外にも、山岸一生衆院議員が政治資金収支報告書の記載ミスで約103万円分を訂正するなど、政治資金の管理をめぐる問題が相次いでいます。同党は自民党の政治とカネの問題を厳しく批判してきただけに、党内での類似問題は政治的な打撃となる可能性があります。
今回の松下氏の件と同時に報告された自民党の吉田真次衆院議員の訂正は、有価証券の分類を金銭信託202万円から235万円に修正し、その他33万円を削除するという内容でした。金額の規模や性質において、松下氏の貸付金2150万円の記載漏れとは大きく異なる状況と言えるでしょう。
政治資金透明化への課題浮彫り
現行の国会議員資産公開法では、報告内容を証明する資料の提出は不要で、虚偽報告への罰則もありません。また、普通預金や家族名義の資産は公開対象外となっており、専門家からは制度の不備が指摘されています。
松下氏は1970年生まれで、サッポロビール勤務を経て松下政経塾で研修を受け、2005年に東京都議会議員に初当選しました。2017年から武蔵野市長を務め、2021年に再選されていました。今回の資産報告書訂正問題は、政治資金の透明性確保に向けた制度改革の必要性を改めて提起している形です。