2025-09-08 コメント投稿する ▼
松木けんこう氏「政治は妥協」 参院選の数字から政権交代の必要性を訴え
さらに、これから行われる自民党総裁選や国会での首班指名選挙に言及し、「野党がまとまれないのであれば国民の意思が反映されない」と強い懸念を示した。 松木氏は「この結果からも、現政権を良しとしない、政権が変わった方が良いというのが国民の多数の意見のはず」と述べ、民意と政権構造との乖離を強調した。
松木けんこう氏「野党は妥協して政権交代を」 参院選結果を踏まえた問題提起
立憲民主党の松木けんこう衆院議員(北海道第2区総支部代表)がSNSで投稿し、参議院選挙の結果を引用しながら「自民党(自由民主党)・公明党の与党が得た票数は全体の約3割に過ぎず、国民の多数は現政権を望んでいない」と指摘した。さらに、これから行われる自民党総裁選や国会での首班指名選挙に言及し、「野党がまとまれないのであれば国民の意思が反映されない」と強い懸念を示した。
参院選の数字が示すもの
松木氏が投稿で示した数字によれば、参院選において政権与党(自民・公明)は18,018,875票(30.4%)、一方で野党は合計41,166,517票(69.6%)を得た。松木氏は「この結果からも、現政権を良しとしない、政権が変わった方が良いというのが国民の多数の意見のはず」と述べ、民意と政権構造との乖離を強調した。
「数字を見れば一目瞭然。なぜ政権が変わらないのか」
「票数では野党が大多数、にもかかわらず力を活かせていない」
「国民は変化を求めているのに、政治は停滞している」
「妥協しない野党は国民の期待を裏切っている」
「石破政権を許したのも野党不一致の結果ではないか」
野党結集の必要性と「妥協」の政治
松木氏は「去年の衆議院選後は、野党が纏まれずに石破総理が誕生した」と指摘し、今回も同じ轍を踏む可能性を危惧した。その上で「政治に一番大切な事は『妥協』。メルケル元独首相も『政治は妥協』と言っている」と述べ、野党が一致できない状況を厳しく批判した。
また、日本が参考にしたイギリスの議会制民主主義では「与野党が10〜15年に一度は政権交代を経験する」と紹介し、「2012年から続く自公政権は長すぎる。そろそろ交代の時期ではないか」と結論づけた。
「妥協なき野党」への国民の視線
野党間の不一致は、昨年の首班指名選挙で顕著となった。自党の代表名を書き続けた結果、無効票が相次ぎ、決選投票で石破茂首相が選出される形となった。松木氏の発信は、その反省を踏まえ「国民の意思を無駄にしないために野党は妥協すべきだ」という呼びかけだといえる。
国民生活が物価高や実質賃金下落で圧迫される中、与党が増税議論を進める姿勢は「民意と逆行している」との不満も根強い。松木氏の投稿は、単なる政党間の駆け引きではなく、国民の声を政治に反映させるための実効性ある戦略を求める警鐘として受け止められている。
政権交代への道筋と妥協の政治文化
松木氏の主張は、単に与党批判にとどまらず、日本政治の「交代の文化」の欠如を問題提起している。イギリスのように政権交代が繰り返されることで政治の健全性が保たれる一方、日本では2012年以来、自公政権が継続している。この固定化が政策の硬直や「国民の声が届かない政治」につながっているという視点だ。
野党がそれぞれの主張をぶつけ合うのではなく「妥協」してまとまれるかどうか。松木氏のSNSでの発信は、来たる首班指名選挙を前に、野党全体に突き付けられた現実的課題を象徴している。