2025-08-07 コメント: 1件 ▼
首里城火災の原因は電源コードショートか 専門家が「原因不明」の判断に異議、那覇地裁で証言へ
首里城火災「原因は電源コードの連続ショート」 専門家・鍵谷司氏が那覇地裁で証言へ
2019年10月31日に発生した沖縄の象徴・首里城の大規模火災。その原因を「不明」とした那覇市消防局の結論に対し、火災原因の専門家である技術士・鍵谷司氏が真っ向から異を唱えている。鍵谷氏は7日、火災の管理者責任を問う住民訴訟の証人として那覇地裁に出廷し、自らの分析結果をもとに「火元は電源コードの連続的なショートにある」と主張する。
「やっぱり人災だったのでは」「原因不明なんてあり得ないと思ってた」
「電源コードが原因なら、管理体制の甘さが浮き彫り」
「火災から何年経っても、真実に向き合う姿勢が必要」
「“不明”っていうのは、責任を回避するための方便だったのか?」
「証人尋問で全容が明らかになることを望む」
SNS上では、鍵谷氏の指摘に対して、「やっと真相に近づくのでは」と期待する声が相次いでいる。
市消防局の「原因不明」判断に疑問 専門家は「電気的要因しかない」と断言
鍵谷氏は、技術士として数多くの火災訴訟に関わってきた経験を持ち、京都地裁では裁判官に助言を行う専門委員も務めた人物。今回の首里城火災についても、公開された監視カメラ映像や那覇市消防局の火災原因判定書などを独自に分析した上で、「火災発生地点とされる建物にあった電源コードに、典型的なショートによる溶融痕が確認できる」と指摘している。
市消防局は火災後、「出火原因は特定できない」とする結論を出していたが、鍵谷氏はそれに真っ向から反論。「火災の映像、火点の状況、電線の焼損状態、溶けた銅線の痕跡。どれをとっても、連続的ショートが発火源だとしか説明がつかない」と述べ、「他に考えられる原因が見当たらない」と断言した。
“管理の不備”問われる可能性も 再発防止へ検証求める
鍵谷氏が指摘する「電源コードの連続ショート」が事実であれば、問題は電気設備の管理体制に及ぶ。コードの劣化を放置していたのか、不適切な使用があったのか、あるいは点検記録に不備がなかったのか――。火災は予測できた可能性すらある。
今回の住民訴訟は、国や県ではなく首里城の管理者側に責任があったのではないかという観点から、市の管理責任を問うもの。証人尋問で鍵谷氏の主張が認められれば、「誰も責任を取らない」まま終わっていた火災原因の構図に変化が生じる可能性もある。
「原因不明」を結論とした市の姿勢についても、「再発防止を本気で考えているのか」「同様の設備を持つ施設は不安で仕方ない」との批判が市民の間でくすぶっていた。鍵谷氏は「事故を防ぐには、正確な原因究明が不可欠」と語っており、今回の証言は制度と責任の在り方にまで踏み込む議論を引き起こす可能性がある。
“沖縄の心”に火がついた日 失われた首里城再建へ、真相究明を
首里城火災は、県民にとって単なる建物の焼失ではなく、沖縄の歴史・文化・精神的支柱の喪失として深く刻まれている。再建に向けた動きは進んでいるものの、「なぜ燃えたのか」「どうすれば防げたのか」という核心には、いまだに靄がかかっていた。
鍵谷氏の証言が、この問いに対する明確な道筋を示すことができるか。市民の不安と怒り、そして未来の安全を守るために、司法の場で交わされる一言一句が注目される。