2025-07-28 コメント投稿する ▼
公約護国神社で灯籠破損 オーストラリア人を逮捕 沖縄観光のマナーと文化破壊に「観光公害」への警鐘
那覇・護国神社で灯籠破損 オーストラリア国籍の男を逮捕 文化施設でまた器物損壊
沖縄県那覇市の護国神社で、境内の灯籠やちょうちんセットが壊される事件が発生し、県警豊見城署は7月28日、オーストラリア国籍の33歳の男を器物損壊容疑で再逮捕した。男は「カメラに写っているのならば、そうだ」と容疑を一部認めているという。
事件が起きたのは、沖縄戦の戦没者を慰霊する場として多くの県民が祈りを捧げる、歴史的・精神的に重要な場所。今回の事件は単なる器物損壊を超えた、文化・信仰・記憶への冒とくとして、地域社会に大きな衝撃を与えている。
観光客の急増が背景か 文化と治安への懸念
沖縄県は観光立県として国内外から多くの旅行者を迎えてきたが、その反面、モラルや文化への配慮が欠けた行動も増えている。特にコロナ禍明け以降、外国人観光客の急増が地域社会に新たなひずみを生み出している。
護国神社のような宗教施設や慰霊の場での無断撮影や騒音、立ち入り禁止区域への侵入など、現場では日常的に「マナー違反」が報告されており、今回のような破壊行為はその最悪の一例だ。
市民の怒りと戸惑いも広がっている。
「敬意のかけらも感じられない。あまりにひどい」
「沖縄に来てまでなぜこんなことをするのか」
「文化も歴史も理解せずに来ている観光客が多すぎる」
「これはもう観光公害。何が“おもてなし”だ」
「外国人の問題というより、教育やルールの周知不足だ」
観光は本当に県民の利益になっているのか
今回の事件は、沖縄県が長年掲げてきた「観光で地域を豊かにする」という方針に対して、根本的な問いを突きつけるものだ。観光客による経済効果の裏で、地域文化への無理解や軽視、そして治安の悪化という「副作用」が見過ごされてきた側面は否めない。
観光によって、果たして県民の生活は本当に豊かになっているのか――。
施設の破壊、神社での不敬、路上駐車、海岸での違法キャンプ、ゴミの放置。こうした“観光に伴う迷惑行為”は、まさに現代の観光公害であり、外国人か日本人かを問わず、県民の安全と誇りある生活環境を侵食している。
ルールを守る意識と共生の難しさ
重要なのは、外国人観光客を一括して否定することではない。多くの訪問者はルールを守り、文化を尊重している。ただし「一部の不心得者」がいることで、その悪影響が地域に拡大してしまうのだ。
とりわけ宗教施設や慰霊の場は、観光地である以前に「神聖な場所」であり、訪問者にはそれなりの心構えが求められる。施設側にも、外国語での案内表示、ガイドラインの整備、警備体制の強化などが急務となるだろう。
政府や県は今後、単に「誘致ありき」の観光政策から脱却し、文化・治安・生活との調和を最優先とする“責任ある観光”へと舵を切る必要がある。
この投稿は玉城デニーの公約「観光客1200万人超の良質な観光により観光収入1.2兆円を目指します。」に関連する活動情報です。この公約は50点の得点で、公約偏差値55.1、達成率は0%と評価されています。