2025-02-27 コメント投稿する ▼
駐車料金3000万円!那覇空港に1年以上放置された車両17台、最長で8年
■放置車両の現状
沖縄県の武田真企画部長は、1月1日現在で那覇空港の駐車場に1年以上放置されている車両が17台あり、その駐車料金は約3000万円に上ると報告した。
最も長い放置期間は約8年で、2007年から放置されている車両も存在する。
■放置車両への対応
那覇空港ビルディングによれば、放置車両の所有者とは連絡が取れず、所有者が沖縄を離れ県外にいる車両もあるという。
これらの車両は利用者の迷惑となるため、一般駐車場から従業員駐車場にレッカー移動されている。
同社は、裁判所を通じて放置車両の法的処分を行う考えを示している。
■レンタカー業者の不正行為
また、レンタカー業者による不正行為も問題となっている。
2021年10月28日から翌日にかけて、那覇空港の有料駐車場料金1600円の支払いを不正に免れたとして、レンタカー会社の代表と従業員4名が詐欺の容疑で書類送検された。
彼らは、駐車30分まで無料となるコインパーキングのシステムを悪用し、事前に駐車場内にレンタカーを駐車しておき、利用客が出庫するタイミングで別の車を入庫し、発券された駐車券を出庫する客に渡す手口を取っていた。
この不正行為は数年前から繰り返されていたとみられており、通報された際に車両に乗っていた利用客は事情を把握していなかった。
■オーバーツーリズムの影響
さらに、オーバーツーリズムが県民の生活に深刻な影響を及ぼしている。
観光客の急増により、交通渋滞や公共交通機関の混雑が常態化し、地元住民の日常生活に支障をきたしている。
また、観光地周辺の騒音やゴミの増加、環境への負荷も問題視されており、地域住民の生活環境が悪化している。
■行政の対応と課題
国土交通省那覇空港事務所は、空港内の混雑緩和を図るため、高架道路の延伸に伴い、ターミナルビル3階のバス降車場を2倍に増設し、乗降場を再編する計画を進めている。
しかし、スペースを広げるだけでは根本的な解決にならず、違法行為を排除する必要があるとし、警察と協力して空港全体の取り締まりを強化する方針を示している。
また、観光業界全体で持続可能な観光の推進や、地元住民との協力体制の構築が求められている。
那覇空港では、放置車両の増加、レンタカー業者による不正行為、そしてオーバーツーリズムによる県民生活への支障が深刻な問題となっている。
行政は、混雑緩和と違法行為の排除に向けた取り組みを進めているが、根本的な解決には時間を要する可能性がある。
今後の対応が注目される。