2026-03-17 コメント投稿する ▼
公約首里城正殿「中山世土」扁額の正龍に金箔200枚 令和復元で彫刻・地色も一新、2026年秋完成へ
2026年3月17日、首里城正殿に掲げられる扁額(へんがく)「中山世土(ちゅうざんせいど)」の額縁に彫られた龍に金箔を貼る作業が、沖縄県浦添市内の工房で報道陣に公開されました。 2026年2月末から「金箔押し(きんぱくおし)」の工程が始まっており、今回の公開では正龍の彫刻に対して金箔を丁寧に貼り付ける様子が披露されました。
琉球王国の象徴「中山世土」とはどんな扁額か
「中山世土」の扁額は、かつて清(しん)の康熙帝(こうきてい)から琉球王国に贈られた御書(ぎょしょ)をもとに作られたものです。「中山(琉球)を代々治めていく」という意味を持ち、首里城正殿の2階にある玉座「御差床(うさすか)」の上部に飾られていました。
首里城正殿には「中山世土」のほか、雍正帝(ようせいてい)が贈った「輯瑞球陽(しゅうずいきゅうよう)」と乾隆帝(けんりゅうてい)が贈った「永祚瀛壖(えいそえいぜん)」を合わせた3枚の扁額が掲げられていました。これらはすべて1945年の沖縄戦で焼失し、1992年の平成の復元時に再制作されています。
しかし2019年10月の火災で正殿とともに再び失われ、今回の令和の復元では新たな史料調査に基づく、より忠実な復元が進められています。
「首里城の扁額が600年以上の歴史を背負って蘇ると思うと、胸が熱くなる」
平成と令和では何が変わったのか
今回の令和の復元では、尚家(しょうけ)に伝わる古文書の調査が進み、扁額の仕様が大幅に更新されました。前回の平成の復元では木板の地色が赤色で、額縁の龍の装飾は絵で6体でしたが、令和の復元では木板の地色が黄色に改められ、額縁の龍の装飾は絵ではなく彫刻に変更されています。
また、龍の数も9体へと変更されました。前回の復元時には額縁に彫刻が施されていませんでしたが、古文書の記録から彫刻の存在が明らかになり、今回初めて職人の手による本格的な彫刻が加えられています。この地色と額縁デザインの変更により、正殿の玉座を飾る扁額の印象は前回と大きく異なるものになります。
「歴史の研究が積み重なって、こんなに正確な復元ができるとは驚いた。学者や職人の努力に頭が下がる」
金箔200枚、二重貼りで耐久性を確保
今回公開されたのは、額縁の中央に位置する「正龍(せいりゅう)」と呼ばれる龍への金箔貼り作業です。2026年2月末から「金箔押し(きんぱくおし)」の工程が始まっており、今回の公開では正龍の彫刻に対して金箔を丁寧に貼り付ける様子が披露されました。
この正龍一体には約200枚の金箔が使用される予定です。さらに、時間の経過による劣化を防ぐため、金箔は通常の一重ではなく二重に貼り付ける仕様が採用されています。額縁全体には正龍以外にも8体の龍が彫刻されており、それぞれに丁寧な金箔押しが施されます。
作業を担当する漆芸工房の諸見由則さんは、「難しいのは特にこういった口の中など細かい部分です。焼失したあとの扁額がまた新しくできたということで、出来がとても良いと思いますので、そういったものを注目して見てもらえれば」と語りました。
「職人の手仕事が光り輝く作品になっていく。沖縄の技術と歴史を守る仕事に感動した」
6月に完成、秋の正殿開館に向け準備加速
「中山世土」の扁額は2026年6月ごろにすべての制作作業が完了する予定です。その後、2026年秋の首里城正殿完成・開館に合わせて、玉座の間の所定の位置に掲げられます。
首里城正殿は2025年7月に外観がほぼ完成し、素屋根が解体されてその朱色の姿を首里の空の下に現しました。現在は内装工事が進んでおり、扁額をはじめとする調度品の制作も最終段階に入っています。
2019年の火災から約7年、沖縄県民にとって「心のよりどころ」ともいえる首里城が、より正確な歴史考証に基づいた形で蘇ろうとしています。職人が一枚一枚丁寧に貼り付ける金箔の輝きは、琉球王国の栄華を現代に伝える象徴となるでしょう。
「約7年待ち続けた首里城が、ついに秋に戻ってくる。沖縄に行く理由がまた増えた」
この投稿は玉城デニーの公約「一日も早い首里城の復旧・復興に全力で取り組む。」に関連する活動情報です。この公約は0点の得点で、公約偏差値32、達成率は0%と評価されています。