2026-01-21 コメント投稿する ▼
那覇空港で覚醒剤6キロ摘発、過去最多量の密輸で27歳男逮捕・起訴
那覇地検は2025年10月22日、覚醒剤取締法違反と関税法違反の罪で男を起訴しています。 沖縄地区税関は「近年空港など水際における摘発が激増している」として取り締まりを強化しています。 財務省がまとめた2024年の全国の税関における薬物摘発状況によると、不正薬物全体の摘発件数は1020件で前年比24パーセント増加しました。
那覇空港で過去最多、覚醒剤6キロ密輸で男逮捕
沖縄地区税関は2026年1月20日、覚醒剤約6キロを密輸入しようとしたとして、住所不定・無職の27歳の男を関税法違反の疑いで那覇地方検察庁に告発したと発表しました。那覇地検は2025年10月22日、覚醒剤取締法違反と関税法違反の罪で男を起訴しています。那覇空港で摘発した薬物の量としては過去最多で、末端価格は約3億4500万円に上ります。
起訴状によると、男は2025年9月30日、タイの国際空港から持ち込んだ覚醒剤をスーツケース2個に隠して那覇空港に密輸入しようとしたとされています。税関検査で発見され緊急逮捕されました。沖縄地区税関の告発は2025年10月16日付です。
水際での薬物摘発が激増する背景
沖縄地区税関は「近年空港など水際における摘発が激増している」として取り締まりを強化しています。財務省がまとめた2024年の全国の税関における薬物摘発状況によると、不正薬物全体の摘発件数は1020件で前年比24パーセント増加しました。押収量は約2579キログラムで、2年連続で2トンを超え過去3番目を記録する極めて深刻な状況となっています。
覚醒剤に限ると、2024年の摘発件数は139件で前年比53パーセント減少したものの、押収量は約1761キログラムと依然として高い水準にあります。麻薬の摘発件数は322件で同34パーセント増加し、過去最高を記録しました。押収量も約464キログラムと同49パーセント増加しており、薬物密輸の手口が多様化していることがうかがえます。
「那覇空港で6キロとか桁違い。組織的な密輸だろう」
「タイからの密輸ルートが確立されているのか。水際対策を強化してほしい」
「末端価格3億円って凄まじい。こんな金額に目がくらんで犯罪に手を染めるのか」
「運び屋にされた可能性もあるけど、この量だと言い訳できないよね」
「沖縄は地理的にアジアに近いから狙われやすいのかも」
営利目的の運び屋か、厳しい処罰待つ
覚醒剤約6キロという大量密輸は、営利目的の組織的犯行の可能性が高いとみられています。関税法では輸入してはならない貨物を輸入した者は10年以下の懲役もしくは3000万円以下の罰金に処し、またはこれを併科すると定められています。覚醒剤取締法違反も加わるため、男には重い刑罰が科される見通しです。
近年、航空機旅客による覚醒剤などの不正薬物密輸入が増加する中、甘い誘いに乗って運び屋になり摘発される例が見られます。旅行先で知り合った人物に頼まれて薬物と知らずに国内に持ち込むケースも報告されていますが、今回のように数キログラム規模の密輸では認識がなかったとは認められにくく、10年以上の刑期を覚悟する必要があるとされています。
沖縄での薬物摘発、米軍郵便悪用も
沖縄では薬物密輸が深刻な問題となっています。沖縄地区税関によると、2024年の沖縄県内の不正薬物摘発は過去最多の99件に上り、このうち6割が米軍郵便を悪用したものでした。米軍郵便は通常の税関検査の対象外となるため、密輸ルートとして悪用されるケースが後を絶ちません。
また、2025年には若者の間で「ゾンビたばこ」と呼ばれるエトミデート入りのたばこが急速に広がり、社会問題化しました。吸引すると意識が飛び手足が震える危険な薬物で、捜査関係者は海外人脈を持つ暴力団の関与を疑っています。沖縄は地理的にアジアに近く、国際線の復便に伴い薬物の流入経路が多様化していることが指摘されています。
全国的に深刻化する薬物密輸問題
全国的にも薬物密輸は深刻化しています。2023年には東京税関が1年間に押収した覚醒剤の量が前年比24パーセント増の約374キログラムとなり、過去10年で最も多い数字を記録しました。摘発された118件中92件が航空機の旅客によるもので、1件当たりの押収量が5キログラム以上の大口事案が17件と急増しています。
税関は水際対策として、最新の検査機器の導入やX線検査の強化、麻薬探知犬の増員などを進めています。しかし密輸組織も手口を巧妙化させており、いたちごっこの状況が続いています。今回の那覇空港での過去最多量の摘発は、水際対策の重要性を改めて示す事例となりました。
沖縄地区税関は引き続き警察や海上保安庁などと連携し、薬物密輸の撲滅に向けた取り締まりを強化していく方針です。