2026-01-27 コメント投稿する ▼
比嘉隆氏が沖縄2区でワクチン中止訴え、命をかけて5回目の選挙に挑戦
2026年1月27日に公示された第51回衆議院議員総選挙の沖縄2区で、無所属新人の比嘉隆氏がコロナワクチン接種中止を訴えて立候補しました。48歳、宜野湾市出身。他の候補者が物価高対策や基地問題を前面に掲げる中、比嘉氏は「私が衆議院選挙に立候補したのは、コロナワクチンを中止したいから」と、独自の政策テーマで5人が競う激戦区に挑んでいます。
命をかけてワクチン問題に取り組む
1月27日の第一声で、比嘉氏は宜野湾市普天間の選挙事務所前に立ち、自らの立候補理由を明確に示しました。
「私が衆議院選挙に立候補したのは、コロナワクチンを中止したいからだ。沖縄県民の命と健康を守るために、私の命をかけて全力で取り組む」
比嘉氏の主張は一貫しています。2022年の宜野湾市議選から、2024年の県議選、宜野湾市長選、衆院選、2025年の参院選と、これまで5回の選挙に立候補してすべて落選していますが、その間、コロナワクチンやレプリコンワクチンの接種中止を一貫して訴え続けてきました。
比嘉氏は「子どもたち、大人がコロナワクチン、レプリコンワクチン接種を堂々と断れる環境を作り、沖縄県民の健康と命を守る」としています。また、ワクチン後遺症対策省の設置、ワクチン被害者への毎月10万円の支給、ワクチン被害者を救済する制度の創設などを政策に掲げています。
「ワクチンの危険性をもっと多くの人に知ってほしい」
「子どもにワクチンを打つ前に慎重に考えるべき」
「本当に命をかけて訴えているのが伝わる」
「他の候補者とはまったく違う争点だけど、大丈夫か」
「雨の日も風の日もプラカードを持って街頭に立っていた姿は印象的」
国土交通省職員から磁気探査業へ
比嘉隆氏は1977年7月24日生まれ、宜野湾市新城出身です。沖縄国際大学を卒業後、国土交通省職員、本部町職員、宜野湾市職員を経て、現在は磁気探査業や測量業の会社代表を務めています。
磁気探査業とは、沖縄戦により地中に残された不発弾の位置を、磁気を使って調査する事業です。沖縄県では今なお多くの不発弾が地中に埋まっており、建設工事などの際には必ず磁気探査が必要となります。比嘉氏は沖縄の安全を支える仕事に携わってきました。
行政職を経験していることから、市政や県政への知識も豊富だと考えられます。しかし、比嘉氏が選挙で訴えているのは行政実務の効率化や予算配分ではなく、ワクチン問題という健康・医療政策に特化したテーマです。
5回の選挙ですべて落選も、支持は確実に存在
比嘉氏のこれまでの選挙結果を振り返ると、いずれも落選していますが、確実に票を獲得しています。
2022年9月11日の宜野湾市議選では430票を獲得し最下位落選。2024年6月16日の県議選では901票を獲得し最下位落選。同年9月8日の宜野湾市長選でも落選。同年10月の衆院選でも落選。2025年7月の参院選でも落選しました。
しかし、演説など目立った選挙活動もなく、政党の後ろ盾や他の議員の応援もない状況での出馬でありながら、これだけの票を獲得していることは注目に値します。コロナワクチン接種に反対する立場の有権者からの支持は一定数存在すると考えられます。
他候補は物価高や基地問題を争点に
沖縄2区には比嘉氏のほか、社民党元職の瑞慶覧長敏氏、中道改革連合前職の新垣邦男氏、自民党前職の宮崎政久氏、参政党新人の吉田悠里氏の5人が立候補しました。浦添市や宜野湾市、中頭郡の6町村で構成される選挙区で、普天間基地や嘉手納基地を抱える地域です。
社民党の瑞慶覧長敏氏は67歳。「この沖縄2区で辺野古埋め立てノー、安保法制ダメ、南西シフトもやっちゃいけない、憲法改正もダメだと、これが訴えられる政党は社会民主党、社民党だけです」と訴えました。基地問題を前面に掲げる姿勢を明確にしました。
中道改革連合の新垣邦男氏は69歳。「今回新たな塊になった新党・中道改革連合に参画することになりました。新垣邦男はこれまでの政治スタイル、そして政策も何も変わっておりません。県民のためにヌチカジリ働いていく」と訴えました。中道改革連合は選挙直前に結成された新党で、新垣氏は前職として再選を目指しています。
自民党の宮崎政久氏は60歳。「県民の暮らしが豊かになるように、きちんと財政出動をしていく。そういう取り組みをしたい。だから高市早苗内閣の継続でいいのか、この選択を沖縄2区の皆さんに判断をしていただきたいと思っている今回の選挙です」と訴えました。物価高対策として、子育て世代への生活支援や飲食料品の消費税ゼロなど、高市政権の政策を前面に掲げました。
参政党の吉田悠里氏は40歳。「消費税これは、全ての消費税に関して、一律減税。さらには、廃止の方向に向かってほしいと思っています。私たち参政党は国民の代表として声を届けて参ります」と訴えました。
独自路線を貫く比嘉氏の戦略
他の4候補が物価高対策や基地問題、安全保障政策を争点に掲げる中、比嘉氏だけがワクチン問題に特化した訴えを展開しています。これは政治の主流から外れたテーマであり、多くの有権者にとっては投票先を決める際の決定的な要素にはならないかもしれません。
しかし、比嘉氏はこれまでの選挙活動を通じて、雨の日も風の日もプラカードを持って数時間も街頭に立ち続けるなど、地道な活動を継続してきました。身内がコロナワクチン接種後に数カ月で亡くなったという情報もあり、比嘉氏の訴えは個人的な経験に基づいた強い信念から来ていると考えられます。
比嘉氏は「お父さん、お母さん。子どもにワクチンを打つ前に慎重に考えてほしいです」と訴えています。この訴えは、特に子育て世代に向けたものであり、ワクチン接種に対する不安を持つ親たちに響く可能性があります。
沖縄2区の構図
沖縄2区は普天間基地や嘉手納基地を抱え、西海岸や東海岸の中部市町村で構成されています。基地問題は常に選挙の争点となる地域ですが、今回は物価高対策も大きなテーマとなっています。
前回2024年の衆院選では、社民党の新垣邦男氏が選挙区で勝利し、次点だった自民党の宮崎政久氏が比例区で復活しました。今回は新垣氏が中道改革連合に移籍し、社民党からは瑞慶覧長敏氏が立候補しています。また、参政党の吉田悠里氏と無所属の比嘉隆氏も新人として参戦し、5人による混戦となっています。
比嘉氏がこれまでの選挙で積み重ねてきた支持層は、今回の衆院選でどの程度の票につながるのでしょうか。大きな政党の組織力を持たない無所属候補として、独自のテーマで有権者の支持を獲得できるかが注目されます。
政治の多様性を示す存在
比嘉氏の立候補は、政治の争点が物価高や基地問題だけではないことを示しています。ワクチン接種という医療政策のテーマは、一部の有権者にとっては非常に切実な問題です。
選挙は多様な民意を反映する場であり、比嘉氏のような候補者が立候補することで、有権者は幅広い選択肢の中から投票先を選ぶことができます。少数派の意見を代表する候補者の存在は、民主主義の健全性を示すものとも言えるでしょう。
投開票日は2026年2月8日です。12日間の選挙戦で、比嘉氏の訴えがどれだけの有権者に届くか注目されます。5回目の挑戦となる今回の衆院選で、比嘉氏は初当選を果たすことができるでしょうか。