2025-05-21 コメント投稿する ▼
外免切替で免許取得の中国人によるひき逃げ事件が波紋 小熊議員が制度見直しを強く主張
中国籍ドライバーのひき逃げ事件受け、外免切替制度に厳しい視線
埼玉県三郷市で発生した、外免切替制度を利用して運転免許を取得した中国籍の男性によるひき逃げ事件が波紋を広げている。5月14日、通学中の小学生4人が車にはねられ、加害者は一度車を降りて謝罪のような動作をした後、再び車に乗り込み現場を離れた。男は飲酒の影響が疑われ、後日、ひき逃げと過失傷害容疑で送検された。
この事件を受け、立憲民主党の小熊慎司衆院議員は21日の外務委員会で、現在の外国免許切替制度の見直しを強く訴えた。小熊氏は「技能や筆記の問題ではない。生活態度や価値観にまで踏み込むべきだ」と指摘し、「中国に関しては、制度自体を停止すべきだ」と踏み込んだ発言を行った。
外免切替の現行制度とその問題点
日本の外免切替制度では、対象国出身者が一定の条件を満たせば、日本での試験を一部省略して運転免許を取得できる仕組みになっている。特に筆記試験は、たった10問の設問を7問正解すれば合格という簡易さが特徴で、「日本語が得意でなくても取得できる」と一部で指摘されている。
また、居住実態がなくてもホテルの住所を届け出れば免許取得が可能で、本人確認や生活実態の把握が不十分なまま免許が交付されるケースもある。このような制度の隙が、今回のような重大事故の引き金となった可能性も否定できない。
国際的影響と制度改正のジレンマ
警察庁は、日本人も同様に外国で運転免許を切り替える制度を利用していることから、制度見直しが「ブーメラン」になりかねないと慎重な姿勢を示す。とはいえ、国内の安全が最優先されるべきとの世論の声が高まっており、警察庁も「海外の制度と比較しながら早期の制度見直しを進める」としている。
現時点で見直しの具体案としては、筆記試験の難易度引き上げ、住民票などの居住実態の証明を必須とする案などが浮上している。
ネット上で噴出する不満と制度への疑念
今回の事件を受け、SNS上では制度の甘さに対する批判が続出している。特にX(旧Twitter)では以下のような声が多く見られた。
「なんで日本の免許がこんな簡単に外国人に取られてるのか理解できない」
「事故起こして“ごめん”で済ませる感覚が信じられない」
「ホテルの住所で免許取れるのがそもそもおかしい」
「日本人が海外で同じことをしたらどうなるか、政府はもっと想像力を持ってほしい」
「日本の交通ルールをきちんと理解した人にだけ免許を与えるべき」
安全と国際関係のバランス求められる制度設計を
外免切替制度は、国際的な往来が活発な現代において必要不可欠な仕組みである一方で、制度の抜け穴が悪用されれば、国民の安全が脅かされるリスクもある。今回の事件は、制度の運用や審査の在り方に再考を促す契機となった。
日本が交通安全において高い評価を得てきた背景には、厳格な免許制度と教育の存在がある。これを保ちつつ、国際的な信頼性を損なわない制度改革が急務といえるだろう。