2025-06-25 コメント投稿する ▼
れいわ・高井幹事長「甘くなかった都議選」から参院選へ “本気の政権交代”訴え議席拡大狙う
都議選敗北に率直な反省
れいわ新選組の高井崇志幹事長が6月下旬の記者会見で、東京都議会議員選挙での敗北を振り返りながら、来月の参議院選挙に向けて意欲を語った。今回の都議選では同党から複数の候補者が立候補したものの、1議席も獲得できずに終わった。
高井幹事長は「本当に申し訳ない。党の支持率は上向いていたが、支持率だけで勝てる選挙ではなかった。いい候補者を出せば勝てると考えていたが、そんな甘いものではなかった」と率直に反省を述べた。
れいわ新選組は、インパクトのある政策提案や山本太郎代表の発信力を武器に、固定票を持たない有権者の支持を狙ってきたが、地域に根差した地道な選挙戦ではまだ課題が残ることを自覚した様子だ。
「れいわ、もっと票取ってると思ってた」
「候補者も悪くなかったのに、浸透不足だったのかな」
「正直、れいわが議席取れないってのは悔しい」
「地方選は組織力がないと厳しい。それが現実」
「やっぱり発信力だけじゃ選挙勝てないってことか」
参院選へ「政策実現のため議席拡大を」
一方、高井氏はすでに視線を7月の参議院選挙へ向けており、「今回の国会では、ガソリン税の暫定税率廃止法案の審議を見ても、与党も野党も“茶番”だった。自公政権はもちろん、今の野党による政権交代もダメだ」と強調。現状の政治構造全体に厳しい目を向け、れいわ新選組こそが「既存政党に代わる選択肢」だと訴えた。
れいわ新選組は、物価高騰への具体的対策として消費税廃止を掲げるほか、非正規雇用の正社員化や最低賃金1500円の実現など、生活に直結した政策を前面に出している。高井氏は「政策を実現するためには議席が必要。1つでも多く獲得したい」と、比例代表での得票拡大に強い意欲を示した。
与党も野党も「茶番」だったと断言
高井氏が言及した「ガソリン税の暫定税率廃止法案」は、れいわ新選組が通常国会で提出したもの。原油価格の高騰を背景に、燃料価格の抑制を目的とした政策提案だが、政府与党は議論を深めず、他の野党も積極的に追及しなかった。
この対応について高井氏は、「政権交代の必要性は当然あるが、今の野党がそのまま与党になっても変わらない。新しい政治勢力が本気で乗り込まなければ、日本の政治は変わらない」と指摘し、れいわの存在意義を強調した。
国民の暮らしを最優先に考えた政策を貫くというれいわのスタンスは、一部で熱烈な支持を得ている一方、政党としての実行力や政権運営の現実性に疑問の声もある。参院選では、こうした課題への解答も求められるだろう。
参院選で「どれだけ届くか」が試金石
れいわ新選組にとって、今回の参議院選挙は「存在感を証明する」だけでなく、「実際に政策を通すための基盤づくり」となる。比例代表でどこまで得票できるか、そして選挙区での競争力をどれだけ示せるかが、今後の党勢に直結する。
山本代表の街頭演説やSNSを通じた直接訴求力は抜群であり、支持層には20代〜40代の若年層や非正規労働者、シングルマザー世帯などが多いと言われている。既存の組織票に頼らないため、広範な国民の「共感」がそのまま議席に反映されやすい。
高井氏の言う「甘くない現実」を踏まえ、れいわがどのような戦略と候補者選定で参院選に挑むのか。その結果が、日本の政治地図に与える影響は小さくない。