2026-01-05 コメント投稿する ▼
西脇隆俊京都府知事が3選出馬へ、70歳・元復興庁次官が意向固める
京都府の西脇隆俊知事が3選を目指して2026年4月の府知事選に出馬する意向を固めたことが2026年1月5日、関係者への取材で明らかになりました。西脇氏は70歳で、国土交通審議官や復興庁事務次官などの要職を歴任した元官僚です。近く正式に表明する見通しで、現時点で他に立候補を表明した人はいません。
2期8年の実績を背景に3選へ
西脇氏は1955年7月16日、京都市下京区の生まれです。洛星高校を経て東京大学法学部を卒業し、1979年に建設省に入省しました。国土交通省では総合政策局長や大臣官房長、国土交通審議官を歴任し、2016年には復興庁事務次官に就任しました。東日本大震災の復興に携わった経験が、現在の府政運営にも生かされています。
2018年4月の知事選で初当選し、2022年4月に再選を果たしました。初当選時は自民党、民進党、公明党、立憲民主党、希望の党の5党推薦を受け、日本共産党が推薦した候補を破りました。再選時も自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党の4党推薦で、共産党推薦の候補に大差をつけて勝利しています。
西脇氏は府政のテーマとして「あたたかい京都づくり」を掲げてきました。新型コロナウイルス感染症への対応では、京都版CDCの創設を進めるなど、感染症対策の司令塔機能を強化しました。子育て支援では教育に関する交付金制度を整備し、府内全域で子育てしやすい環境づくりに取り組んできました。
「西脇知事は現場主義を貫いてきた。府内各地を回って住民の声を聞いている」
「2期8年の実績は評価できる。3選も支持したい」
「デジタル化の推進など時代に合った政策を打ち出している」
「京都の伝統と革新のバランスを大切にする姿勢が良い」
「復興庁での経験が災害対策に生きている」
経済界からの強い支持と実績
2025年12月10日には、日本商工連盟の京都府内全8地区の代表世話人らが府庁を訪れ、西脇氏に3選を目指して立候補するよう要請しました。京都の経済界は西脇氏の府政運営を高く評価しており、継続を強く求めています。
西脇氏は在任中、文化庁の京都移転を推進し、2022年度内の業務開始を実現しました。京都の文化的資源を活用した地域振興策を打ち出し、観光産業の回復にも力を入れてきました。また、デジタル技術を活用した行政サービスの向上にも積極的に取り組み、生成AIの導入など先進的な取り組みを進めています。
西脇氏は復興庁事務次官時代に培った「現場主義の徹底」と「前例にとらわれない」という姿勢を府政運営の基本としています。趣味のマラソンを生かし、府内各地を駆け巡って住民の声を直接聞く姿勢が評価されています。父親は京都市会議長や自民党京都府連幹事長を務めた元京都市会議員の西脇尚一氏です。政治家一家に育ちながら、国家公務員の道を選び、地方行政やインフラ整備、災害対応など幅広い経験を積んできました。山形県での勤務時代には山形新幹線プロジェクトに携わり、地方の活性化に尽力しました。
知事選の日程と3期目の課題
2026年京都府知事選は3月19日告示、4月5日投開票の日程で実施されます。西脇氏の任期は4月15日に満了します。同日には京都府議会右京区選挙区の補欠選挙も実施される予定です。
前回2022年の知事選では、西脇氏が50万5651票を獲得し、得票率66.8パーセントで再選を果たしました。投票率は37.58パーセントで、前回2018年の35.17パーセントを上回りました。今回も幅広い政党の推薦を受けて、安定した戦いが予想されます。
現時点で他に立候補を表明している人はおらず、西脇氏が優位な戦いを展開すると見られています。ただし過去2回の選挙では、共産党が独自候補を擁立して対決姿勢を取ってきました。今回も同様の構図になる可能性があります。
西脇氏が3選を目指す背景には、2期8年で築いた府政の基盤をさらに発展させたいという強い意欲があります。感染症対策や災害対応の体制を一層強化し、京都の魅力を国内外に発信していく方針です。
子育て支援では、教育費の負担軽減やスポーツアカデミーの創設など、次世代育成に力を入れる考えを示しています。また、北陸新幹線の延伸ルート問題など、京都の将来を左右する重要課題にも取り組む必要があります。デジタル技術の活用については、Web3.0などの最新技術も視野に入れた取り組みを進める意向です。京都の伝統文化と最先端技術を融合させ、持続可能な地域社会の実現を目指しています。
関西広域連合では副広域連合長として、広域行政の推進にも貢献してきました。大阪・関西万博の成功に向けた取り組みや、関西全体の経済活性化にも力を注いできた実績があります。
野党の動向と選挙戦の行方
野党側の動きは現時点では明確になっていません。共産党が独自候補を擁立するかどうかが焦点となりそうです。前回選挙では共産党推薦の梶川憲氏が挑戦しましたが、西脇氏に大差で敗れています。
立憲民主党と国民民主党は西脇氏を推薦する方針とみられ、野党が分裂する構図になる可能性が高いです。与野党相乗りの選挙となれば、西脇氏の圧倒的な優位は揺るがないでしょう。
ただし投票率の低さが課題となっています。前回選挙の投票率は37.58パーセントにとどまり、有権者の関心の低さが指摘されました。西脇氏がどのような政策を打ち出して府民の関心を喚起するかが問われます。
西脇氏は近く記者会見を開き、3選出馬を正式に表明する見通しです。推薦政党や公約の詳細についても明らかにされる予定で、京都府政の今後を占う重要な選挙となりそうです。