2025-11-14 コメント: 1件 ▼
小川前橋市長「カラオケも露天風呂も使っていない」対話集会で出馬明言
小川前橋市長「カラオケも露天風呂も使っていない」対話集会で出直し選挙出馬明言。 ホテル内での施設利用についての質問には、小川市長は「カラオケも露天風呂も使っておりません」と具体的に否定しました。
前橋市の小川晶市長(42歳)は2025年11月14日夜、市職員の既婚男性とホテルで複数回面会した問題をめぐり、前橋市民を対象にした公開対話集会に臨み、市民の意見や質問に答えました。前日に市議会から出された辞職勧告や不信任決議も辞さずとの見解を踏まえ、出直し選挙となった場合、「出馬したい」と明言。市民からは「即刻、辞めていただきたい」「任期いっぱい走り続けて」などの意見が出されました。
「ラブホ市長」と呼ぶ小学生も
集会はグリーンドーム前橋を会場に、主催したまえばしCITYエフエムが生中継しました。申し込んだのは248人でしたが、実際の参加者は「200人弱」で空席も目立つ状況でした。
冒頭、小川市長がホテルを利用した経緯などを約30分間説明し、市民に不信や不安を招いたことや市政を混乱させたことを謝罪しました。最初に意見を語った男性は「一刻も早く辞めてほしい。小学校5年の孫が『ラブホ市長』と言っている。大変、恥ずかしいことだ」と発言しました。
小川市長は「失望、混乱させて大変、申し訳ありません。今は(辞任という)結論は出せないが、前橋を前に進めたい」と応じましたが、市民の怒りは収まる気配がありません。一方で、別の男性からは「私人としてラブホテルに行ったところで問題はない。昼に行ったら品位を損なうだろうが、夜なら問題はない。最後まで市長を務めてほしい」という擁護の声もありました。
「小学生が『ラブホ市長』って言ってる状況は異常だ」
「弁護士出身なのに言い訳ばかりで情けない」
「続投支持の人もいるが、圧倒的に辞職を求める声が多い」
「もう前橋市のイメージが完全に失墜してしまった」
「出直し選挙になっても勝てるわけがない」
具体的な施設利用を否定
辞任要求の声にも、続投支持の声にも、それぞれ拍手が起きましたが、質問より意見が続く形となりました。ホテル内での施設利用についての質問には、小川市長は「カラオケも露天風呂も使っておりません」と具体的に否定しました。
報道では、小川市長と男性職員が利用したホテルの客室は、他より1500円高い露天風呂付きの部屋だったとされており、この発言は疑惑に対する具体的な反論として注目されます。しかし、露天風呂付きの部屋を選んでおきながら風呂は使わなかったという説明は、多くの市民には理解しがたいものでした。
「今回の過ちは許されないものか、それとも許されるものと思うか」の問いには「許せない、許せる、どちらも市民の考えかと思うが、私としては許していただきたい」と吐露しました。この発言について、市民の間では「都合の良い解釈」「責任逃れ」といった批判の声が上がっています。
27日までに進退表明と明言
市議会の8割を超える議員から辞任勧告を突き付けられるなど厳しい状況の中で「どう弁明するつもりなのか」という質問も出ました。これには「私としてはしっかり続けることで責任を果たしたい」と答える一方、「このような集会をいつまで続けるのか」との問いには市議会定例会初日の「27日までには進退について明らかにしたい」と答えました。
終盤で「出直し市長選は避けられないと思うが、出馬するのか」との問いも出ましたが、これには「再び出馬して、前橋市民のために働いていきたい」とはっきりと答えました。この発言は会場にどよめきを呼び、市長の政治的野心が問題の深刻さを理解していないことを示すものとして受け取られました。
山本知事からの厳しい評価
同日、群馬県の山本一太知事は定例会見で、市議会の辞職勧告に「100%賛同する」と明言し、この対話集会についても「2日で600人と話して市民と話したことになるのか。前橋市の有権者は27万人もいる。あまり意味がない」と厳しく評価しました。
山本知事はまた、かつてリベラル派県議として人気があった小川市長について「リベラル派の倫理観、公正さから問題発覚後、すぐにお辞めになると思った」と述べ、期待を裏切られた心境を表明しています。
政治生命は風前の灯火
小川市長は2025年2月の市長選で「刷新」を掲げ、自民・公明推薦の現職を破って当選した弁護士出身の政治家です。1892年の前橋市制施行後、初の女性市長として注目を集めていましたが、今回のスキャンダルにより政治生命は風前の灯火となっています。
相手職員の妻は代理人弁護士を通じて「元通りの平穏な生活に戻りたい」とコメントしており、家族を巻き込んだ問題の深刻さが浮き彫りになっています。中学生のスポーツ大会では、入賞した男子中学生が「小川晶なんて賞状いらねえよ!」と吐き捨てる場面もあり、世代を超えた批判が広がっています。
集会は予定を30分ほど超過して午後8時ごろに終了し、11月15日も同じ会場で午後1時から初日と同様の形式で行われる予定です。しかし、出直し選挙への出馬意向を明言したことで、市民の反発はさらに強まることが予想され、政治的な解決策は辞職以外に残されていないというのが大方の見方となっています。