2025-09-24 コメント投稿する ▼
井上じゅんこ市議が「ムスリム対応給食」問題で市の説明不足を指摘
市が「みんなが食べられる給食の工夫によって結果的にムスリム児童が食べられる日数が増えた」と説明したことについて「部分対応を認め、説明不足を真摯に認めるべきだ」と訴えた。 井上氏によると、市の説明では「にこにこ給食」を除き、月2回程度ムスリム児童が食べられるメニューが増えたという。
井上じゅんこ市議、給食対応めぐる市の説明に疑問
北九州市議会議員の井上じゅんこ氏(無所属、八幡西区)は9月25日、自身のSNSで「ムスリムに対応した給食」をめぐる市の説明に疑問を呈した。報道では「誤情報」とされたが、井上氏は「誤情報ではなく事実。ただし『特化』ではない」と強調。
市が「みんなが食べられる給食の工夫によって結果的にムスリム児童が食べられる日数が増えた」と説明したことについて「部分対応を認め、説明不足を真摯に認めるべきだ」と訴えた。
豚肉から鶏肉へ、宗教対応は事実と主張
井上氏によると、市の説明では「にこにこ給食」を除き、月2回程度ムスリム児童が食べられるメニューが増えたという。具体例として豚肉を鶏肉に変更したり、コンソメスープを鶏ガラスープに変えるなどの工夫がある。これについて井上氏は「市内19人のために4万人の献立に反映されている」と指摘し、宗教的理由による対応が現に行われていることは否定できないとした。
「誤情報」との表現が不信感を招く
市は「ムスリムに特化した給食ではない」と説明したが、井上氏は「全て誤情報」とした報道の表現が市民の不信感を高めていると批判。「アレルギー等に宗教理由も含むと認めている以上、部分対応をきちんと説明すべきだ」と述べた。透明性のある説明を欠けば、教育現場や保護者にさらなる混乱を招くと警鐘を鳴らした。
SNSの反応
「対応自体は事実なのに『誤情報』とするのは誤解を生む」
「市民に説明を尽くす姿勢が足りない」
「多文化共生は必要だが、不公平感を残さない説明が重要」
「アレルギーと同様に宗教対応も考慮するなら明確に示すべき」
「井上市議のように現場から声を上げることは大切だ」
多文化共生と教育の公平性をどう両立するか
井上氏の発信は、多文化共生の推進と教育の公平性をめぐる課題を浮き彫りにした。少数の児童のために献立を変更することは人権上の配慮である一方、栄養価や公平性への懸念も残る。行政が対応を「特化ではない」と説明することで摩擦を避けようとした姿勢は、市民の不信感を招きかねない。透明で率直な説明と制度設計が求められる局面にある。