2025-11-26 コメント投稿する ▼
国民民主党が山口県知事選で村岡嗣政氏推薦、保守分裂選で3党推薦体制構築
国民民主党は2025年11月26日、来年2月8日投開票の山口県知事選で、4選を目指す現職の村岡嗣政氏(52)を推薦すると発表した。 同選挙は自民党県議の有近眞知子氏(42)も出馬を表明しており、30年ぶりの「保守分裂」選挙となる見通しで、国民民主党の推薦決定が選挙戦の構図に影響を与えそうだ。
国民民主が現職推薦の戦略意図
山口知事選で村岡嗣政氏支援表明-保守分裂選で存在感狙う
国民民主党は2025年11月26日、来年2月8日投開票の山口県知事選で、4選を目指す現職の村岡嗣政氏(52)を推薦すると発表した。同選挙は自民党県議の有近眞知子氏(42)も出馬を表明しており、30年ぶりの「保守分裂」選挙となる見通しで、国民民主党の推薦決定が選挙戦の構図に影響を与えそうだ。
村岡氏は10月26日に4選出馬を正式表明し、自民党県連の推薦を全会一致で獲得している。国民民主党の推薦により、村岡氏は自民、公明、国民民主の3党推薦体制を構築し、保守分裂選挙における優位性を確保した形だ。
国民民主党の地方選挙戦略と現実路線
国民民主党の村岡氏推薦は、同党が掲げる「対決より解決」の現実路線を地方政治でも実践する姿勢を示している。玉木雄一郎代表率いる同党は、与党との部分的協力を通じて政策実現を重視する方針を取っており、地方選挙でも既存の枠組みにとらわれない柔軟なスタンスを見せている。
村岡氏は東京大学経済学部卒業後、旧自治省(現総務省)の官僚を経て、2014年に初当選した。これまで3回の知事選ではいずれも自民、公明両党の推薦を受けており、安定した県政運営で高い支持率を維持してきた。
「村岡さんは実績もあるし安心感がある」
「国民民主が推薦するなら幅広い支持があるってことかな」
「保守分裂で混乱するより現職継続が無難だと思う」
「新しい挑戦者も必要だけど今は安定重視かな」
「地方政治は政党より個人の資質が大事」
保守分裂が生む政治的空白と影響
一方、有近氏の出馬表明を受けて自民党県連は2年間の党役職停止処分を決定するなど、党内対立が深刻化している。有近氏は県政の変革とスピード感ある改革を訴えているが、党組織の支援を失った状態での選挙戦を強いられることになった。
有近氏は「村岡知事は変化をスピード感を持ってやっているか、私が思っているよりはやられていない」と現職批判を展開している。しかし村岡氏側は企業との連携による脱炭素化推進などの実績を強調し、着実な県政運営をアピールしている。
国民民主党の推薦により、村岡氏は政党色を薄めながらも確固たる組織基盤を確保した。これは減税政策を重視する国民民主党の理念とも合致する部分があり、地方財政の健全化を進める村岡県政への評価も背景にあるとみられる。
政党再編時代の地方政治への波及
今回の推薦決定は、国政レベルでの政党再編の動きが地方政治にも波及していることを象徴している。国民民主党は参議院選挙で躍進を遂げ、政治的影響力を拡大させており、地方選挙でも存在感を示す戦略を取っている。
山口県知事選は2026年1月22日告示、2月8日投開票の予定だ。保守分裂選挙となることで、これまで盤石だった自民党支配に変化が生じる可能性がある。国民民主党の推薦が選挙結果にどの程度影響するか、また地方政治における同党の立ち位置を占う重要な選挙となりそうだ。
政治の安定を求める有権者と変革を望む層の動向、そして国民民主党支持者の投票行動が、30年ぶりの保守分裂選挙の行方を左右することになる。