2025-11-26 コメント投稿する ▼
自民埼玉県連・小谷野五雄元幹事長の除名処分が確定 2794万円私的流用で前代未聞の重大事件に
自民党埼玉県連は11月26日、党費約2794万円を私的に流用したとして除名処分を決めていた小谷野五雄幹事長について、本人からの異議申し立てがなく処分が確定したと発表しました。 自民党埼玉県連は11月14日、小谷野五雄県議を最も重い除名処分とすることを全会一致で決定し、10日以内に再審査請求がない場合は処分が確定すると発表していました。 除名処分にせざるを得ない」と述べていました。
10日間の期限内に異議申し立てなし
自民党埼玉県連は11月14日、小谷野五雄県議を最も重い除名処分とすることを全会一致で決定し、10日以内に再審査請求がない場合は処分が確定すると発表していました。本人は期限までに異議申し立てを行わず、処分が確定することとなりました。
党紀委員長の鈴木正人県議は除名処分決定時に、不正利用した金額の多さなどを挙げ「前代未聞だ。除名処分にせざるを得ない」と述べていました。
約2794万円の私的流用を認定
県連が設置した調査委員会は、小谷野氏が幹事長就任後の2020年から2025年7月に提出した領収書1357件、総額約2794万円分を不正利用と認定しました。調査対象期間は約5年7か月に及び、支出内容には政治活動とは無関係な日用品が多数含まれていました。
領収書にはチャイルドシートやペットフードなどの日用品が多く含まれていたほか、イチローズモルト466本や女性用バッグ6点なども含まれていました。
「こんなにひどい流用があるなんて信じられない」
「前代未聞って言葉がぴったりの事件ですね」
「私的流用2800万円って桁が違いすぎる」
「これじゃあ除名処分も当然だと思います」
「まさか異議申し立てしないとは思わなかった」
本人は最後まで疑惑を否定
小谷野氏は11月11日に県連に提出した弁明書で「問題とされた支出の多くは、政策・政務に関する意見交換や調整のための会合費」「故意の私的流用は一切ない」と主張していました。
しかし、県連側は「私的流用と言わざるを得ないものが相当数あった」と判断し、小谷野県議の主張を退けました。
今後は刑事告発も視野
県連は今後、損害賠償請求に加えて業務上横領の疑いで刑事告発も検討していると表明しています。政治資金の私的流用が業務上横領罪に該当する可能性があるとして、法的措置に踏み切る方針を固めています。
自民党の党員に対する処分は8段階あり、最も重いのが「除名」です。刑事事件に関与したり、党の規律を乱す不適切行為などがある場合に、党内組織の党紀委員会で処分が決められます。
小谷野氏は2019年から県連幹事長を務めていたベテラン県議で、埼玉県議会議長の経験もある政治家でした。今回の除名処分確定により、長年築いてきた政治的キャリアに決定的な汚点を残すこととなりました。県連は再発防止策の検討も進めており、政治資金の管理体制見直しが急務となっています。