2026-03-18 コメント投稿する ▼
日米は「非対称戦の能力」を学べ ポッティンジャー元米大統領副補佐官 中朝抑止の重要性
ポッティンジャー氏は、トランプ政権下で国家安全保障担当の大統領副補佐官を務めた経験を持ち、中国の台頭やアジア太平洋地域の安全保障問題に深い見識を持っています。 ポッティンジャー氏は、アメリカが他の地域での危機に同時対処している間、日本が中朝両国に対して「にらみを利かせる」ことが、アメリカの負担を軽減し、アジア太平洋地域の安定維持に不可欠だと主張します。
ポッティンジャー氏が語る日本の重要性
中国問題に詳しいマシュー・ポッティンジャー元米大統領副補佐官は、産経新聞のオンライン取材に応じ、日本が中国や北朝鮮の抑止において、より重要な役割を果たすことへの強い期待を表明しました。特に、現在アメリカがイラン情勢に注力している隙を突き、日本がアジアの安定に貢献することの重要性を強調しています。
ポッティンジャー氏は、トランプ政権下で国家安全保障担当の大統領副補佐官を務めた経験を持ち、中国の台頭やアジア太平洋地域の安全保障問題に深い見識を持っています。同氏は、バイデン政権下でもその影響力は依然として大きいと考えられており、その発言は今後の日米関係や安全保障政策を考える上で注目に値します。
中朝の脅威と日米の課題
現在、アメリカはロシアによるウクライナ侵攻への対応に加え、イランに対する軍事作戦にもリソースを割いています。こうした状況下で、中国が台湾への圧力を強めたり、北朝鮮が挑発行為をエスカレートさせたりする可能性が指摘されています。
ポッティンジャー氏は、アメリカが他の地域での危機に同時対処している間、日本が中朝両国に対して「にらみを利かせる」ことが、アメリカの負担を軽減し、アジア太平洋地域の安定維持に不可欠だと主張します。これは、トランプ政権時代から一貫して、日本により大きな防衛負担と役割を求めてきた姿勢の延長線上にあると言えます。
同氏は、ホルムズ海峡の安全確保に向けた国際的な協力要請について、日本の「主たる任務」は、むしろ台湾有事への備えや、北朝鮮による近隣諸国へのミサイル発射といった、より直接的な脅威への抑止に貢献することであると指摘しました。この指摘は、日本が直面する安全保障上の課題を的確に捉えたものと言えるでしょう。
「非対称戦能力」習得の提言
さらにポッティンジャー氏は、日米両国が、ロシアの侵略に苦戦するウクライナ軍が活用する「非対称戦の能力」から学ぶべきだと提言しました。具体的には、ウクライナ軍が得意とするドローン技術などを例に挙げ、従来の大国頼りの軍事力だけでなく、より柔軟で革新的な戦術や装備を取り入れることの重要性を訴えています。
こうした能力の強化は、装備の調達や運用、情報共有といった面で、日米の防衛産業基盤の連携を深めることにも繋がります。ポッティンジャー氏は、防衛分野への投資拡大を通じて、両国の産業基盤を一体化させていくべきだと呼びかけました。
また、この非対称戦能力の強化は、台湾の防衛力向上にも貢献できるとしています。米軍と自衛隊が協力してこれらの能力を導入・強化することが、将来的な台湾有事への抑止力向上に繋がるという見方を示しました。
日米連携強化への期待
ポッティンジャー氏の提言は、単なる軍事的な能力強化に留まりません。それは、変化する国際情勢の中で、日本が主体的に地域の平和と安定に貢献していくことへの期待の表れでもあります。
中国の軍事的不透明性や、北朝鮮の核・ミサイル開発といった脅威が依然として存在する中で、日本が防衛力を着実に強化し、日米同盟の抑止力・対処力を高めていくことは、極めて重要です。ポッティンジャー氏の指摘するように、非対称戦能力の習得や防衛産業の連携強化は、そのための具体的な道筋を示すものと言えるでしょう。
今後、日本がどのようにこれらの提言に応え、アジア太平洋地域における責任ある役割を果たしていくのか、国際社会の注目が集まっています。