2025-12-20 コメント投稿する ▼
高市首相、中央アジア5カ国と初の首脳会合で東京宣言採択
高市首相氏は「グリーン・強靱化、コネクティビティー、人づくりの3分野を中心に互恵的なプロジェクトを推進していく」と説明し、具体的な協力内容として「カスピ海ルートを含むグローバルサプライチェーンの円滑化支援や、日本・中央アジアAI協力パートナーシップを通じたAI分野での連携」を表明しました。
高市首相が中央アジア初の首脳会合
東京宣言採択で総額3兆円規模の経済協力目標、中露牽制へ戦略的連携
高市早苗首相氏は2025年12月20日、東京都内で中央アジア5カ国(カザフスタン・キルギス・ウズベキスタン・タジキスタン・トルクメニスタン)との初の首脳会合を開催しました。会合後の記者会見で「互恵的な協力関係を一層引き上げる」と成果を強調し、中国やロシアの影響力が強い同地域との戦略的関係構築を鮮明にしました。
東京宣言の採択と3兆円規模の経済協力
今回の首脳会合では、5カ国首脳との共同宣言「東京宣言」が採択されました。高市首相氏は「グリーン・強靱化、コネクティビティー、人づくりの3分野を中心に互恵的なプロジェクトを推進していく」と説明し、具体的な協力内容として「カスピ海ルートを含むグローバルサプライチェーンの円滑化支援や、日本・中央アジアAI協力パートナーシップを通じたAI分野での連携」を表明しました。
特に注目されるのは、今後5年間で総額3兆円規模の民間プロジェクト実施の目標設定です。これは中央アジア地域に豊富に存在するエネルギー・鉱物資源の開発と日本の技術・投資を組み合わせた「ウィンウィンの協力」として位置づけられています。
「資源豊富な国々と日本が連携するのは良いこと」
「3兆円って本当に実現できるの?」
「中国に対抗するための外交戦略ですね」
「税金を海外にばらまくより国内に使って」
「エネルギー安全保障には必要な投資だと思う」
中露を意識した戦略的意義を強調
高市首相氏は中央アジア地域について「地政学上の重要性、経済安全保障上の重要性、互恵的なビジネスチャンスという観点から、大きな戦略的意義と潜在性を有している」と指摘しました。これは明らかに、中国の一帯一路構想の影響拡大やロシアとの伝統的な結びつきを意識した発言です。
政府関係者は「中央アジアにとっても対中国、対ロシアへの牽制になる」と説明しており、日本が同地域に「くさびを打ち込みたい」考えを示しています。5カ国はいずれも旧ソ連構成国でロシアとの結びつきが強く、近年は中国との貿易関係も深化しており、外交の多角化を図る各国にとって日本との協力強化は重要な選択肢となっています。
CA+JAD東京イニシアティブの立ち上げ
首相氏は新たな協力枠組みとして「CA+JAD東京イニシアティブの立ち上げを宣言した」と発表しました。このイニシアティブは、中央アジア5カ国の持つ高い潜在性を生かし、産業高度化を後押しする包括的な協力枠組みとして機能する見通しです。
具体的な協力内容として、重要鉱物を効率的に採掘するためのAI技術の提供、中央アジアとヨーロッパをカスピ海経由でつなぐ輸送路のインフラ整備支援などが盛り込まれました。外務省幹部は「中央アジアの資源と日本の技術と投資を組み合わせたウィンウィンの協力だ」と強調しています。
サプライチェーン強化と経済安全保障
首相氏は「中央アジアはエネルギー鉱物資源を有する地域でもある。特に重要鉱物関連では、供給源の多角化を通じ、グローバルなサプライチェーンの強靭化に向けた連携を強化していく」と述べ、経済安全保障の観点から同地域との協力の重要性を強調しました。
首相氏は会合の冒頭で「昨今の国際情勢の変化により、中央アジアを取り巻く環境が急激に変化している今こそ、地域協力および世界との連携がますます重要だ」と語り、ロシアによるウクライナ侵攻などを念頭に置いた発言を行いました。