2025-11-15 コメント投稿する ▼
高市早苗首相の台湾有事発言で中国軍SNSが日本語抗議、日本ネット民が反撃応戦で大混乱
高市早苗首相が国会予算委員会で台湾有事について「存立危機事態になり得る」と発言したことを受け、中国軍と外交部の公式SNSアカウントが日本語による激しい抗議文を投稿し、これに対して日本のネットユーザーが挑発的なコメントや画像改変で応戦する事態に発展している。 中国側の投稿文のフォーマットを模倣した「中国外交部ジェネレーター」まで登場し、SNS上は大喜利状態となっている。
中国軍と外交部が異例の日本語抗議投稿
高市首相の2025年11月7日の答弁を受け、中国人民解放軍広報部門と外交部は相次いで日本語による警告文をX(旧ツイッター)に投稿した。
中国国防部報道官は11月14日、青色の背景に白文字で「日本側が歴史の教訓を深く汲み取らず、あえて危険な賭けに出たり、更には軍事的に台湾海峡情勢に介入したりすれば、必ず中国人民解放軍の鉄壁の前で、粉骨砕身になり、多大な代償を払わねばならない」と投稿した。
また中国外交部報道官も11月13日と14日にかけて赤と黒のグラデーション背景の画像で「われわれは日本に告げる 台湾問題で火遊びをするな 火遊びをすれば必ず身を滅ぼす」「中国人民のボトムラインを挑発しようとすれば必ず中国側の痛烈な反撃を受け14億を超える中国人民が血肉をもって築いた鋼鉄の長城の前で頭を割られ血だらけになるのだ」などと強い表現で警告を発した。
日本ネット民による反撃と荒らし行為
これらの投稿に対して、日本のネットユーザーからは「痛撃を受けるのはお前らだ!」「本当にキャンキャンよく吠えるな」「粉骨砕身ってそういう意味じゃねぇよ」など、中国側を挑発するような返信が殺到している。
「中国の威嚇なんて今さら怖くない、もう慣れた」
「外交文書がポエムみたいになってて草」
「粉骨砕身の使い方間違ってるの恥ずかしすぎる」
「日本語勉強してから脅してくれ」
「14億人って人数で脅すの古すぎでしょ」
さらに一部のユーザーは中国側の文面画像を書き換えて茶化すなど、荒らし行為も発生している。
中国外交部ジェネレーターが登場
中国側の投稿が話題になると、個人の開発者が「中国外交部ジェネレーター」と呼ばれる画像生成ツールを作成し、SNSで拡散された。このツールは中国外交部の警告文と同じフォーマットで、ユーザーが入力した任意の文章を威圧的な画像として生成できるものだ。
ネット上では様々なパロディ画像が作られ、本来深刻な外交問題であるはずの事案が大喜利のネタとして消費される状況となっている。台湾のネットユーザーも参加しており、中国政府の威嚇的な外交手法が逆に嘲笑の対象になる皮肉な結果を生んでいる。
専門家は過剰反応を警告
読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は、テレビ番組で「過剰反応を起こさないことが大事。報道で中国の抗議がでっかく載ったり、そんなことはしないこと。それは逆に思うツボになってしまう」と指摘している。
また、中国側も薛剣駐大阪総領事による「汚い首を斬ってやる」という不適切な投稿が発端となって事態が悪化したとの見方もあり、双方の過剰反応が外交関係をさらに悪化させる懸念が高まっている。
中国外務省は11月14日、中国国民に対し日本への渡航を控えるよう注意喚起を発表するなど、報復措置とみられる動きも見せており、SNS上の応酬が現実の外交関係に深刻な影響を与える事態となっている。