2025-11-04 コメント投稿する ▼
高市早苗首相が初国会論戦で野田佳彦立憲代表と議員定数削減議論 政治とカネに厳しい姿勢表明
就任後初の本格的な国会論戦となった高市首相は、少数与党の現実を踏まえ、野党との政策協調を重視する姿勢を鮮明にしました。 高市首相は野田氏の質問に対し、自民党と維新が連立合意に盛り込んだ衆院議員定数削減について「できるだけ幅広い賛同を得ることが重要だ」と答弁しました。 高市首相は党改革について毅然とした姿勢を示す一方、具体的な制度改正については慎重な検討を重ねる方針を明らかにしました。
2025年11月4日、高市早苗首相の所信表明演説に対する各党代表質問が衆院本会議で始まりました。就任後初の本格的な国会論戦となった高市首相は、少数与党の現実を踏まえ、野党との政策協調を重視する姿勢を鮮明にしました。
立憲民主党・野田代表が中道路線で対峙
代表質問の先頭に立った立憲民主党(立民)の野田佳彦代表は、高市政権に対し「右にも左にも流されない中道路線の立ち位置から対峙していく」と宣言しました。野田氏は自民党と日本維新の会の連立を「ブレーキ役がなく、アクセルがふたつになった政権」と表現し、「国民の暮らしを守り、自由を守り、平和を守る観点からブレーキ役を果たす」との決意を示しました。
野田氏は高市首相の就任を祝福しつつも、「政権と対立するためではなく、国民のために善政を競い合う論戦をしていく」と建設的な議論への意欲をみせました。中道保守を自認する野田氏と保守色の強い高市首相との間で、今後の政治的対立軸が明確になりました。
「高市さんの軍事強化路線は心配。野党がしっかりチェックしないと」
「中道の立場から冷静に政策を見極めたい。極端に走らないよう監視が必要」
「経済政策は評価するが、外交・安保は慎重であってほしい」
「歴代の総理が『改革』って数十年言ってるけど正直改善じゃなくて改悪しかしてないよね」
「今回の代表質問で野田さんの姿勢に共感した。建設的な議論を望む」
議員定数削減で「幅広い賛同」を重視
高市首相は野田氏の質問に対し、自民党と維新が連立合意に盛り込んだ衆院議員定数削減について「できるだけ幅広い賛同を得ることが重要だ」と答弁しました。「与党内での検討とともに各党各会派とも真摯な議論を重ねていきたい」と述べ、野党を含めた超党派での合意形成を目指す考えを示しました。
自維連立合意では「1割を目標に衆院議員定数を削減するため、2025年臨時国会で議員立法案を提出し、成立を目指す」と明記されています。しかし高市首相の答弁からは、拙速な進行よりも丁寧な合意形成を優先する姿勢がうかがえます。
定数削減は維新が強く主張してきた政策の一つですが、野党第一党の立民や公明党は慎重な立場を示しており、実現には相当な調整が必要とみられます。
政治とカネ問題で「厳しい姿勢」を表明
野田氏から自民党の派閥裏金事件を踏まえた「政治とカネ」問題についてけじめがついたのかを問われると、高市首相は「厳しい姿勢で臨み、ルールを徹底的に順守する党を確立する覚悟だ」と明言しました。政治への信頼を損ねたとして改めて陳謝し、党改革への決意を示しました。
企業・団体献金の受け皿を政党本部などに限定する規制強化案について、野田氏が今国会での実現を求めたのに対し、高市首相は「自民と維新で政党の資金調達の在り方について議論する協議体を今国会中に設置する」と述べるにとどめました。
高市首相は党改革について毅然とした姿勢を示す一方、具体的な制度改正については慎重な検討を重ねる方針を明らかにしました。
防衛費GDP比2%目標は「結果として達成」
防衛費と関連経費を合わせて国内総生産(GDP)比2%への増額目標を前倒しする方針について、高市首相は「自衛隊の人的基盤強化などの経費が一定額に達する」として「結果として達成する」と説明しました。
これは従来の「GDP比2%ありき」の議論ではなく、必要な防衛力整備を積み上げた結果として目標に到達するとの理論構成です。防衛費増額に慎重な世論への配慮も含んだ表現といえます。
憲法改正については「国際情勢や社会の変化に応じた改正、アップデートが必要だ」との認識を示し、「少しでも早く改憲の賛否を問う国民投票が行われる環境をつくれるよう、粘り強く全力で取り組む」と強調しました。
給付付き税額控除で超党派協議を提案
経済政策では、野田氏が求めた給付付き税額控除について「早期に検討を進め、実現を目指す」と前向きな姿勢を示しました。さらに制度設計を含めた税と社会保障の一体改革について「野党も交え丁寧な議論を進めていくため国民会議を設置する」と表明し、超党派での政策協議を提案しました。
この日は自民党の小林鷹之政調会長、維新の藤田文武共同代表も質問に立ちました。代表質問は11月5日に衆参両院で、6日に参院でも実施される予定です。
高市首相は少数与党という制約の中で、野党との協調を重視する現実的な政権運営を選択しました。対決よりも協調を前面に出すことで、安定した政策遂行を目指す戦略が浮き彫りになった初回の国会論戦でした。