2025-10-24 コメント投稿する ▼
自民が裏金2議員を部会長起用、松川るい氏と鈴木英敬氏、中曽根弘文氏は改憲本部長
また、党憲法改正実現本部長には、総裁選で高市早苗首相の推薦人を務めた中曽根弘文元外相を起用しました。 中曽根氏は2025年9月の自民党総裁選で高市氏の推薦人20人のうちの一人として名を連ねていました。 高市氏は首相就任前、裏金議員の処遇について慎重に対応する姿勢を示していましたが、実際には党役員、官邸スタッフ、副大臣・政務官、そして今回の部会長と、次々に裏金議員を重要ポストに登用しています。
論功行賞色濃い人事
松川氏は2019年から2022年にかけての4年間で計204万円の裏金を派閥から受け取っていたことを認めています。2024年1月に自民党が設置した政治刷新本部のメンバー10人のうち、9人がパーティー収入の一部を裏金にしていた疑いが明らかとなり、松川氏もその一人でした。
鈴木氏は2022年に開催された政治資金パーティーでの収入280万円を政治資金収支報告書に未記載としていたことが問題となりました。元三重県知事で、未記載は派閥の国会議員事務局の指示によるものと説明していますが、政治資金規正法違反の疑いは免れません。
中曽根氏は2025年9月の自民党総裁選で高市氏の推薦人20人のうちの一人として名を連ねていました。憲法改正実現本部長への起用は、総裁選での貢献に報いる論功行賞の色合いが濃い人事といえます。
「裏金議員をまた起用するの、懲りないな」
「国民は納得しないでしょ、こんな人事」
「高市さんは裏金に甘すぎる」
「推薦人への見返り人事って分かりやすいな」
「政治不信が深まるばかりだ」
副大臣・政務官にも裏金議員7人
裏金議員をめぐっては、高市氏は首相就任前の10月7日の自民役員人事で、萩生田光一氏を幹事長代行に登用しました。萩生田氏は派閥裏金事件で2057万円の裏金を受け取っていたとされる中心人物の一人です。
21日の内閣人事では閣僚起用を見送ったものの、佐藤啓氏を官房副長官に充てました。佐藤氏も旧安倍派に所属し、裏金事件に関係していた議員の一人です。副大臣と政務官にも衆参両院議員計7人の裏金関係議員を起用しています。
高市氏は首相就任前、裏金議員の処遇について慎重に対応する姿勢を示していましたが、実際には党役員、官邸スタッフ、副大臣・政務官、そして今回の部会長と、次々に裏金議員を重要ポストに登用しています。
憲法改正に向けた布陣
中曽根氏の憲法改正実現本部長への起用は、高市政権が憲法改正を重要課題として位置づけていることを示しています。高市氏は総裁選でも憲法改正の実現を公約に掲げており、自民党と日本維新の会の連立合意書にも憲法改正の推進が盛り込まれています。
中曽根氏は元外相で参院7期のベテラン議員です。父は元首相の中曽根康弘氏で、政界での影響力も大きい存在です。憲法改正という難しい課題を推進するために、経験豊富な中曽根氏を起用したとみられます。
しかし、裏金議員の相次ぐ登用によって、国民の政治不信は深まるばかりです。派閥裏金事件で自民党は参院選で大敗し、政権交代の危機に瀕しました。にもかかわらず、裏金議員を要職に起用し続ける姿勢は、国民の怒りに真摯に向き合っているとは言い難いものがあります。
高市政権は衆参両院で過半数に届かない少数与党の状況が続いています。国会対応や政策実現で野党の協力を得るためには丁寧な政権運営が必要ですが、裏金議員の登用は野党の批判を招き、国会運営をさらに困難にする可能性があります。