2025-10-13 コメント投稿する ▼
高市早苗総裁、台湾を「重要なパートナー」と明言 日台協力深化に期待
自民党の高市早苗総裁は2025年10月13日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、台湾政府関係者から総裁就任を祝うメッセージを受け取ったことを明らかにした。 総裁就任直後に台湾へのメッセージを発信したことは、日台の信頼関係をより明確に打ち出す狙いがあるとみられる。 総裁就任後初の国際メッセージとして、日台の信頼関係を改めて世界に示した形だ。
高市早苗総裁、台湾との絆を強調 「重要なパートナー」日台深化に期待
自民党の高市早苗総裁は2025年10月13日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、台湾政府関係者から総裁就任を祝うメッセージを受け取ったことを明らかにした。その上で、「台湾は基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーだ。協力と交流がさらに深まることを期待する」と投稿し、日台関係の発展に強い意欲を示した。
頼清徳総統に親書を手渡し
高市氏の親書は、超党派の日華議員懇談会(会長・古屋圭司自民党選対委員長)の代表団が台湾を訪問した際に、頼清徳総統に直接手渡された。訪台は台湾の建国記念日にあたる双十節(10月10日)に合わせて行われ、日台の友好関係を象徴する外交行事となった。
「価値を共有する隣人」としての姿勢
高市氏はこれまでも、台湾との関係を「自由・民主主義・法の支配を共有する隣人」と位置づけてきた。特に経済安全保障や半導体サプライチェーン強化の分野で連携を重視しており、今回の発言はそうした政策方針の一貫として受け止められている。
総裁就任直後に台湾へのメッセージを発信したことは、日台の信頼関係をより明確に打ち出す狙いがあるとみられる。党内からも「日台協力を深化させる明確なシグナルだ」(自民中堅議員)との声が上がる。
中国への配慮より国益を優先
一方で、高市氏の発言には「中国への刺激を避けるべきだ」との慎重論もある。しかし高市氏は、経済と安全保障を切り離さない現実的外交を掲げ、「日本が信頼を置くべきは同じ価値観を持つ国々」と明言しており、対中配慮一辺倒だった従来外交からの転換を示唆している。
実際、台湾は日本にとって半導体供給の要であり、エネルギーや防衛においても協力可能な分野が多い。今回のメッセージは、そうした実利を見据えた現実外交の一環といえる。
新総裁としての一歩
高市総裁は投稿の最後を「日本と台湾が互いに支え合い、より良い未来を築けることを願う」と結んだ。総裁就任後初の国際メッセージとして、日台の信頼関係を改めて世界に示した形だ。
外交関係において理念と実利の両立を掲げる高市氏に対し、台湾の外務省も「高市総裁の就任を心から歓迎し、今後の協力強化を期待する」とコメントしている。