2025-10-07 コメント: 1件 ▼
「第2次麻生政権」トレンド入り 高市早苗総裁の人事に批判殺到 SNSで旧態政治への不満噴出
自由民主党(自民)の高市早苗総裁が率いる新執行部の人事が明らかになると、SNS上では「第2次麻生政権」という言葉がトレンド入りしました。 このため、「第2次麻生政権」という表現は単なる揶揄ではなく、麻生氏の影響力の強さを象徴する言葉として使われているのです。 キングメーカーとしての麻生氏の存在が、いまや高市政権の「後見人」として注目されています。
「第2次麻生政権」トレンド入り 高市執行部に漂う旧態政治の影
自由民主党(自民)の高市早苗総裁が率いる新執行部の人事が明らかになると、SNS上では「第2次麻生政権」という言葉がトレンド入りしました。麻生太郎最高顧問の影響力が色濃く反映された布陣に対し、党内外で「論功行賞人事」「旧態依然の政治」といった批判が相次いでいます。
麻生派中心の顔ぶれが並ぶ新体制
新たな党四役の人事では、幹事長に麻生氏の義弟である鈴木俊一総務会長が内定しました。鈴木氏は麻生派の重鎮であり、財務官僚出身としても知られます。
総務会長には同じ麻生派の有村治子両院議員総会長が就任予定で、政調会長には高市氏と思想的に近い小林鷹之元経済安保担当相、選対委員長には古屋圭司元拉致問題担当相の名前が挙がっています。いずれも高市陣営を支えた議員で、いわゆる「論功行賞」色が強い構成となっています。
さらに、副総裁には当初辞退の可能性が取り沙汰されていた麻生太郎氏自身が再び就任する方向で調整が進められました。党幹部によれば、麻生氏の助言がなければ党内調整は難しいとの見方が強く、実質的には麻生氏の意向が強く働いた人事とみられています。
また、裏金問題で処分を受けた萩生田光一元政調会長が幹事長代行に就く見通しです。政治資金問題を抱える人物が再登用されることについては、党内からも慎重論が出ており、改革姿勢との整合性が問われています。
SNSでは批判と皮肉が交錯
今回の人事が報じられると、SNS上には賛否の声があふれました。多くは批判的な投稿で、なかには皮肉や諦めをにじませたコメントも見られます。
「高市政権は実質的に第2次麻生政権ですね」
「自民党は誰が総裁になろうが旧態依然の政治は変わらない」
「派閥に配慮しただけの人事。独自色なんて出せるわけがない」
「変われ自民党とは何だったのか?ただ元に戻っただけでは」
「結局は第3次安倍政権か第2次麻生政権という感じ」
一方で、「何をやっても批判されるのは分かっていて、それでも高市氏は決断した」という理解を示す投稿もありましたが、全体としては冷ややかな反応が目立ちました。
“刷新”の看板に揺らぐ信頼
高市氏は総裁選で「解党的出直し」「政治の信頼回復」を掲げ、派閥政治の打破を訴えていました。しかし、発表された人事は派閥間の力学に強く左右されており、刷新感よりも継続性が印象づけられています。
特に、裏金問題の関係議員が要職に就く構図は、国民感情からすれば「説明がつかない」との批判が根強いです。自民党内でも、「再出発を掲げながら旧勢力を温存している」との不満がくすぶっています。
このため、「第2次麻生政権」という表現は単なる揶揄ではなく、麻生氏の影響力の強さを象徴する言葉として使われているのです。キングメーカーとしての麻生氏の存在が、いまや高市政権の「後見人」として注目されています。
政局への影響と国会審議の行方
野党は早くも「看板を替えただけのドロ船政権」と批判を強めており、秋の臨時国会では裏金問題や人事の妥当性が集中審議される見通しです。特に萩生田氏の登用をめぐっては、「国民への説明責任を果たす気があるのか」という追及が予想されます。
高市総裁は就任会見で「国民に開かれた政治を進める」と述べましたが、まずは派閥政治との決別をどう具体化するかが問われています。国民の信頼を取り戻すには、麻生氏の影響力をどうコントロールするかが最大の課題となりそうです。