2025-09-29 コメント投稿する ▼
高市早苗が掲げる女性・子供の医療政策 支持拡大へ共感戦略に転換
自民党総裁選に立候補している高市早苗=前経済安全保障担当相は2025年9月29日、東京都内の国立成育医療研究センターを訪れ、女性特有の疾患や小児の健康を総合的に診療できる病院を全国に整備する意欲を示しました。 「女性の健康は国の力の基になる」と述べ、女性の健康対策と少子化時代の小児医療の強化を結びつけて訴えました。 女性有権者や党員へのアピールは、高市氏に限らず他候補も競い合っています。
高市早苗が掲げる女性・子供の医療政策
自民党総裁選に立候補している高市早苗=前経済安全保障担当相は2025年9月29日、東京都内の国立成育医療研究センターを訪れ、女性特有の疾患や小児の健康を総合的に診療できる病院を全国に整備する意欲を示しました。女性初の首相を目指す立場から、女性ならではの視点を打ち出し、党員や国会議員の女性支持層の掘り起こしを狙う姿勢です。「女性の健康は国の力の基になる」と述べ、女性の健康対策と少子化時代の小児医療の強化を結びつけて訴えました。
女性支持の伸び悩みと背景
世論調査では、高市氏は「次期総裁に最もふさわしい政治家」で28.3%を獲得しトップに立ちましたが、支持の約6割が男性で、女性支持は候補者中で最も少ないという結果でした。陣営内からも「強い女性像が女性有権者に敬遠されている」との指摘が出ています。ある女性議員は「努力や苦労を見せず強さばかりが前面に出る」と分析し、「弱さや素顔を示した方が共感を得られる」と助言しました。これを受けたのか、高市氏は記者団に対し更年期障害に苦しんだ経験を率直に語り、身近な課題として女性の健康問題に光を当てました。
他候補も女性政策を前面に
女性有権者や党員へのアピールは、高市氏に限らず他候補も競い合っています。小泉進次郎=農林水産相は「女性も活躍できる内閣を実現する」と明言し、実力本位での登用を強調しました。林芳正=官房長官は「農林水産業の6次産業化で女性がリーダーとなった場合の収益率の高さ」を示し、女性登用の環境整備を訴えました。小林鷹之=元経済安全保障担当相も「女性議員比率30%賛成」と発言し、茂木敏充=前幹事長は「女性閣僚比率3割を目指す」と街頭で呼びかけました。各陣営とも女性政策を前面に掲げ、世論への浸透を図る構図です。
「女性の健康は国の力になる」
「強い女性像が逆効果では」
「弱さを見せた方が共感得られる」
「子供医療の体制を全国に広げたい」
「他候補も女性登用を強調」
今後の課題と展望
高市氏の課題は、トップ支持率を確保しながらも女性有権者や女性党員からの支持を拡大できるかにあります。女性特有疾患や小児医療政策は生活に密着したテーマであり、具体的施策として説得力を高められるかが鍵となります。他候補も女性活躍策を競うなかで、差別化を図るには「強さ」だけでなく「共感」と「現実的な制度設計」を示す必要があります。総裁選の残り日程で、どの候補が女性層への浸透を最も強められるかが、結果を左右する要素の一つとなるでしょう。