2025-09-22 コメント投稿する ▼
高市早苗が総裁選で外国人政策厳格化を主張 奈良のシカ発言に賛否
自民党総裁選の演説会で、高市早苗前経済安全保障担当相が訪日外国人を念頭に「奈良のシカを蹴り上げるとんでもない人がいる」と発言しました。 法令に従った処分が当然だ」と述べ、観光地での不適切行動に厳しく対処すべきだと同調しました。 SNSでもこうした意見が交錯し、発言は一気に注目を集めました。
高市早苗氏が総裁選で訴えた外国人政策の厳格化
自民党総裁選の演説会で、高市早苗前経済安全保障担当相が訪日外国人を念頭に「奈良のシカを蹴り上げるとんでもない人がいる」と発言しました。観光地での問題行動を引き合いに出し、日本の伝統や文化を守るために政策を厳格化すべきだと訴えました。SNSで拡散される映像や報告が背景にあり、発言は会場の注目を集めました。
高市氏はさらに「日本人の気持ちを踏みにじって喜ぶ人が外国から来るなら、何かをしないといけない」と述べ、日本文化の保護と外国人政策見直しの必要性を強調しました。伝統保護を強い姿勢で語ることは支持層に響きやすく、総裁選での訴求力を高める狙いもあるとみられます。
与野党の反応と評価の分裂
発言直後から与野党の間で評価は分かれました。国民民主党の玉木雄一郎代表は「外国人がやっていたとしたら、けしからん。法令に従った処分が当然だ」と述べ、観光地での不適切行動に厳しく対処すべきだと同調しました。
一方、共産党の小池晃書記局長は「排外主義をあおり立てるのは問題だ」と批判しました。外国人政策全般の厳格化に結びつける姿勢が不当であり、多文化共生を損なう危険があると警鐘を鳴らしました。
「奈良のシカを蹴るなんてひどすぎる」
「文化を守るための声は必要だと思う」
「外国人排除の方向に行くのは危うい」
「法令で裁けばいい、国籍の話にするな」
「総裁選の争点にまで持ち込むのは違和感がある」
SNSでもこうした意見が交錯し、発言は一気に注目を集めました。
観光公害と伝統保護の文脈
訪日外国人の急増に伴い、観光地でのマナー問題はしばしば議論になります。奈良公園のシカは古くから信仰と共に生きてきた象徴的存在であり、傷つける行為は文化財保護の観点からも深刻に受け止められます。実際にシカを蹴る、触れ方が乱暴だといった映像が拡散し、地域住民の不安や不満を呼び起こしています。
一方で、こうした事例を外国人一般に広げることは、偏見や差別の助長につながりかねません。観光マナーを守らないのは一部の来訪者に限られるため、適切な啓発や法執行で対応すべきとの意見もあります。
総裁選における意味と影響
自民党総裁選は次期政権を左右する重要な選挙です。高市氏が「外国人政策の厳格化」を強調したのは、治安や文化保護を重視する保守層への訴えであると同時に、観光公害への不満をすくい上げる狙いがあると考えられます。
一方で、発言は「外国人排斥」的な印象を持たれやすく、国際的評価や多文化共生政策との整合性に課題を残します。外国人観光客が経済にもたらす利益は大きく、規制強化と受け入れ促進のバランスが焦点となります。総裁選の争点として扱うことで、党内外の議論がさらに深まる可能性があります。