2025-09-22 コメント投稿する ▼
高市早苗、太陽光補助金に「大掃除」発言/釧路湿原メガソーラーにも疑問呈す
高市氏は太陽光発電事業を例に取り上げ、現在の補助金制度について「おかしいと思いませんか」と問いかけました。 その上で「補助金制度の大掃除をして本当に役に立つものに絞り込む」と表明し、抜本的な見直しに着手する意向を示しました。 特に太陽光発電をめぐっては「太陽光パネルからの大転換につながる」と述べ、エネルギー政策の見直しにも踏み込む姿勢を示しました。
高市早苗氏が補助金制度の「大掃除」を訴え
自由民主党(自民党)総裁選(2025年10月4日投開票)の立会演説会が9月22日に行われ、高市早苗=前経済安全保障担当相が登壇しました。高市氏は太陽光発電事業を例に取り上げ、現在の補助金制度について「おかしいと思いませんか」と問いかけました。その上で「補助金制度の大掃除をして本当に役に立つものに絞り込む」と表明し、抜本的な見直しに着手する意向を示しました。
北海道の釧路湿原国立公園周辺では、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画をめぐり地元住民の反発が強まっています。高市氏はこの事例を取り上げ、「釧路湿原に太陽光パネルを敷き詰めるようなやり方は、どう考えてもおかしい」と指摘しました。そして「こうした事業はゆがんだ補助金制度の結果だ」と強い口調で訴えました。
補助金政策の歪みを批判
高市氏は、現行の補助金制度には「間違ったシグナル」や「行き過ぎたアクセル」となってしまう仕組みが多数存在していると批判しました。資源や環境に配慮するはずの政策が、逆に地域社会や環境を傷つける結果をもたらしているという主張です。そのため、高市氏は「本当に役立つ補助金に絞り込む必要がある」と繰り返し訴えました。
特に太陽光発電をめぐっては「太陽光パネルからの大転換につながる」と述べ、エネルギー政策の見直しにも踏み込む姿勢を示しました。再生可能エネルギー政策は日本の温暖化対策の柱ですが、その推進手法や立地選定をめぐっては各地で摩擦も生じています。高市氏はそうした矛盾点を正すことが、自民党総裁としての使命だとアピールしました。
演説会場の反応とSNSの声
演説会場では「補助金の大掃除」という表現に注目が集まりました。高市氏が環境政策と財政の両面に切り込む姿勢を鮮明にしたためです。この発言はSNSでも議論を呼び、さまざまな反応が寄せられました。
「補助金の見直しは必要だと思う」
「釧路湿原に太陽光パネルは確かに違和感がある」
「再エネ政策を止めるのではと不安」
「エネルギー転換の方向性を具体的に示してほしい」
「大掃除という表現は分かりやすい」
肯定的な意見と不安の声が混在し、議論が広がっていることがうかがえます。
政策課題と今後の焦点
補助金制度の見直しは、財政再建や環境政策の在り方に直結する大きなテーマです。高市氏は、歪んだ制度を正し、真に必要な分野に資源を集中させると強調しました。しかし、再生可能エネルギーの推進をどう位置づけるのか、具体策は今後の争点になります。仮に補助金を削減すれば導入ペースが鈍化する恐れもある一方、無秩序な立地や過剰な開発を防ぐ効果も期待されます。
自民党総裁選では経済・外交・社会保障と並んでエネルギー政策が重要な論点の一つです。高市氏が訴える「補助金制度の大掃除」が、党員・党友票や国会議員票にどう響くのか注目されます。