2025-09-22 コメント: 1件 ▼
高市早苗「AIサナエさん」公開で総裁選PR/政策回答とゼロ回答が話題に
AIサナエさん」を設置しました。 AIサナエさんは政策課題への質問に対しても具体的に回答します。 「最大のライバルは誰ですか」との問いには「学習中です」と答えを避け、「石破茂=現職総理・自民党総裁をどう思うか」という挑発的な質問には「個々の政治家の評価は控える」と返しました。 AIサナエさんの登場はSNSでも広がり、賛否両論の声が上がっています。
高市早苗氏が「AIサナエさん」で総裁選をPR
自由民主党(自民党)総裁選(2025年10月4日投開票)に立候補した高市早苗=前経済安全保障担当相は、22日に公開した特設サイトに、自身を模したAI「教えて!? AIサナエさん」を設置しました。最新の対話型技術を取り入れ、政策や人柄を分かりやすく伝える仕掛けとして注目されています。AIは高市氏が過去に出版した書籍や動画投稿などをもとに学習し、自然な会話形式で回答する仕組みです。
サイト開設の目的は、高市氏の政策や考え方を有権者に親しみやすく届けることにあります。政治家が自らを題材にAIを活用する事例はまだ珍しく、党内外から「デジタル時代の選挙戦術」として話題になっています。
政策回答と人間味ある受け答え
AIサナエさんは政策課題への質問に対しても具体的に回答します。物価高対策を問われた際には「ガソリンや軽油の暫定税率を段階的に廃止する」「給付付き税額控除の制度設計を進めたい」と述べ、生活の安全保障を確保しつつ経済を成長させる姿勢を示しました。これは高市氏がかねて掲げてきた「強い経済の実現」という持論を反映した内容です。
さらに、好きな食べ物について尋ねられると「たらこご飯、コロッケ、豚まんが好き」と答えるなど、親しみやすい側面も披露しました。堅い政策議論だけでなく、人間味ある回答を返す点が、閲覧者の関心を集めています。
敏感な質問へのゼロ回答
一方で、総裁選のライバルや他候補への評価など、政治的に敏感な質問に対しては慎重さを崩しません。「最大のライバルは誰ですか」との問いには「学習中です」と答えを避け、「石破茂=現職総理・自民党総裁をどう思うか」という挑発的な質問には「個々の政治家の評価は控える」と返しました。的確にかわす姿勢は、本物の政治家さながらのバランス感覚を演出しています。
また「小泉進次郎=現職農林水産大臣がカンペを読んでいたことをどう思うか」という問いにも同様に無回答で、AI特有の安全設計が徹底されていることが分かります。対話を重ねても思うような答えを引き出せない点が、逆に利用者の興味を引く要素になっています。
SNSでの反応
AIサナエさんの登場はSNSでも広がり、賛否両論の声が上がっています。
「AIを使う選挙戦術は新しい」
「答えをはぐらかすのがリアルすぎる」
「政策面の回答は意外と具体的」
「遊び心があって面白い」
「逆に本音が見えにくいのでは?」
テクノロジーの活用を評価する意見と、本質が見えにくいという指摘が入り混じっている状況です。
AI活用が総裁選に与える影響
高市氏はデジタル技術を通じて選挙戦を盛り上げ、若年層やネット利用者への浸透を狙っているとみられます。AIを通じて政策を解説する仕組みは、従来の街頭演説や討論会とは異なるアプローチで、情報の受け取り方が多様化する現代に対応しています。
ただし、AIによる発信は便利である一方、どこまで本人の見解を正確に反映しているのか、曖昧さが残ります。特に外交や安全保障など高度な判断が求められる分野で、AIが「無難な回答」に終始する姿勢は限界を示しているともいえます。
総裁選での最終的な評価は、AIを通じて示された政策姿勢と本人の肉声による演説や討論との両面で決まることになるでしょう。高市氏の取り組みは、政治とデジタル技術の関わり方を象徴する新しい試みとして位置づけられています。