2025-09-21 コメント投稿する ▼
高市早苗氏「自民党の存在意義は憲法改正」 夫婦別姓・皇位継承・外国人土地取得で保守姿勢鮮明
自由民主党(自民党)総裁選に向けて、高市早苗前経済安全保障担当相がジャーナリスト櫻井よしこ氏と対談を行い、「自民党の存在意義は憲法改正にある」と強調しました。 高市氏は「自分の立場は変えていない」と繰り返し、家族を守ることが社会基盤の再生につながると説明しました。 安定的な皇位継承について高市氏は「126代続く男系の血統を守ることが不可欠」と強調しました。
高市早苗氏が語る自民党の使命
自由民主党(自民党)総裁選に向けて、高市早苗前経済安全保障担当相がジャーナリスト櫻井よしこ氏と対談を行い、「自民党の存在意義は憲法改正にある」と強調しました。21日の決起集会では、憲法改正をはじめ夫婦別姓や皇位継承、外国人土地取得など幅広い課題に触れ、自らの政策的立場を明確にしました。
高市氏は、安倍晋三元首相の誕生日に合わせて「安倍氏の遺志を引き継ぐ」と述べ、憲法改正や拉致被害者問題に取り組む決意を表明しました。「日本と日本人を心底愛している。未来へつなぐ責任がある」と語り、自民党の使命を憲法改正と国防に結び付けました。
夫婦別姓と家族の在り方
櫻井氏は「家庭の崩壊は国の衰退につながる」とし、選択的夫婦別姓への見解を問いました。高市氏は「旧姓の通称使用が世論の多数を得ている」として、これまで推進してきた通称使用制度を重視する姿勢を示しました。立憲民主党や国民民主党が推進する法案には距離を置き、自民党として家族制度を尊重する立場を強調しました。
高市氏は「自分の立場は変えていない」と繰り返し、家族を守ることが社会基盤の再生につながると説明しました。夫婦別姓問題を単なる選択肢の問題ではなく、社会全体の価値観に直結する課題として位置付けています。
「家族制度を守ることが国家の安定につながる」
「旧姓使用の制度を広げれば十分ではないか」
「夫婦別姓は家族の一体感を損なう懸念がある」
「日本社会の基盤は家庭にあると再認識すべきだ」
「制度変更より通称利用の柔軟化が現実的だ」
こうした市民の意見に通じる高市氏の発言は、自民党らしさを維持しながら世論と折り合いをつける方針を示しています。
皇位継承と憲法改正
安定的な皇位継承について高市氏は「126代続く男系の血統を守ることが不可欠」と強調しました。有識者会議を経た議論を尊重するとしつつも、「宝物のような皇室を変えてはいけない」と訴えました。麻生太郎元首相らが調整役を担っている点に信頼を寄せつつ、「自民党がまとまらなければ保守政党とは言えない」と危機感も示しました。
憲法改正については「現行憲法は安全保障環境に適合していない」と指摘しました。特に自衛隊の位置付けを「憲法に明記しなければ、任務に命をかける隊員の誇りを守れない」と強調しました。国際情勢を背景に、涙をのんで成立を断念した法案があると語り、「国会議員としての悔しさを改憲につなげたい」と述べました。
外国人土地取得と経済安全保障
対談では外国人による土地取得問題も取り上げられました。櫻井氏は「中国の膨張主義や環境破壊型の土地利用は看過できない」と指摘しました。高市氏は「外務省は国際協定を理由に制限困難としたが、相互主義を訴える余地はある」と述べ、再挑戦の意欲を示しました。
現状では森林を切り開いて設置された大規模太陽光発電所が問題化しており、高市氏は「経済安全保障上も環境上も問題だ」と明言しました。外国製パネルによる国土の侵食を防ぐため、重要土地等調査法の改正や国際交渉による対応を進める方針を掲げています。
外国人土地取得の制限は、国家の安全保障と国民生活を守る観点から、党の総力を結集して取り組むべき課題と位置付けられました。