2025-09-19 コメント投稿する ▼
高市早苗氏「経歴詐称疑惑」を全否定 総裁選会見での不規則質問に反論
自由民主党(自民党)の高市早苗前経済安全保障担当大臣(64)は2025年9月19日、党総裁選に向けた政策発表会見の終了後、一部記者から「経歴詐称ではないか」との声を浴びた。 高市氏は「私の名誉にかかわります」と強く否定し、事実無根だと応じた。 高市氏は一度退席の姿勢を見せながらも、経歴問題に関する「不規則質問」に改めて応じた。
経歴詐称疑惑を否定した一幕
自由民主党(自民党)の高市早苗前経済安全保障担当大臣(64)は2025年9月19日、党総裁選に向けた政策発表会見の終了後、一部記者から「経歴詐称ではないか」との声を浴びた。高市氏は「私の名誉にかかわります」と強く否定し、事実無根だと応じた。さらに「決して弱みなど握られておりません。私が米国連邦議会の『コングレッショナル・フェロー』であったことは事実であり、文書もございます」と述べ、疑惑を全面的に否定して会場を後にした。
会見は冒頭に約50分間の政策説明が行われ、その後の質疑応答が予定を超えて30分以上続いた。進行役が「お時間になりました」として終了を告げたが、一部記者が大声で質問を続けたため、一時混乱。高市氏は一度退席の姿勢を見せながらも、経歴問題に関する「不規則質問」に改めて応じた。
政策発表の中身
この日の会見で高市氏は「日本と日本人の底力を信じてやまない一人として立候補する」と述べたうえで、「第一に急がなければならないのは生活の安全保障だ」と強調。物価高対策を政策集の最初に掲げた。具体策には、ガソリンの暫定税率廃止や「年収の壁」の引き上げ、所得に応じた「給付付き税額控除」の導入などを盛り込み、経済成長の実現と国民生活の安定を両立させる姿勢を打ち出した。
また、憲法改正やスパイ防止法の制定、外国人による土地取得規制の強化、皇室典範改正による男系皇統維持など、保守色の強い政策も訴えた。政治資金の透明化や党員参加の拡大といった党改革にも言及し、総裁選で幅広い支持を得ようとする姿勢を示した。
「経歴詐称疑惑は根拠がない」
「政策論議よりスキャンダル追及を優先する記者に違和感」
「コングレッショナル・フェローの肩書きは公的文書に残っている」
「物価高対策の政策がかすんでしまうのは残念」
「こうした場外戦は総裁選の本質を歪めかねない」
疑惑追及の影響と総裁選への波紋
高市氏はこれまでも経歴をめぐる批判に直面してきたが、今回のように会見の場で正面から否定するのは異例だ。名誉を守る強い姿勢を示したことで、支持層には安心感を与える一方、総裁選が政策論争ではなく経歴問題に焦点を奪われる懸念も出ている。
石破茂首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選では、経済・安全保障政策に加え、候補者の資質や信用性も問われる。高市氏がどこまで疑惑を払拭し、政策の中身で勝負できるかが、選挙戦の大きな分かれ目となるだろう。