2025-09-15 コメント投稿する ▼
高市早苗氏に「3つの強み」鮮明 自民党総裁選の本命へ存在感を増す理由
高市氏の第1の強みは「自民党支持層での勢い」だ。 特に自民党総裁選では党員票の動向が鍵を握るため、党支持層の支持を急速に広げている高市氏に有利な条件が整いつつある。 第3の強みは「野党支持層からの支持」だ。
高市早苗氏に「3つの強み」鮮明 総裁選で存在感を増す理由
自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)を前に、NNNと読売新聞が13日から14日に実施した世論調査で「次の自民党総裁にふさわしい人物」を問うと、高市早苗前経済安全保障担当相が29%でトップ、小泉進次郎農林水産相が25%で続いた。ここにきて浮かび上がった「高市優位」の構図。その背景には3つの強みがある。
自民党支持層で急伸する支持率
まず第1の強みは「自民党支持層での勢い」だ。先月の調査で高市氏の支持はわずか12%にとどまっていたが、今月は28%へと急伸。自民党支持層に限れば、小泉氏の31%から33%という小幅な伸びを大きく上回る勢いを示した。
選挙戦で「勢い」が重要なのは言うまでもない。特に自民党総裁選では党員票の動向が鍵を握るため、党支持層の支持を急速に広げている高市氏に有利な条件が整いつつある。
「高市さんの急伸ぶりは予想以上だ」
「保守層の結集が一気に進んでいる」
「小泉氏の支持は頭打ち感がある」
「党員票を動かせるのはこの勢いだ」
「総裁選は『流れ』をつかんだ方が勝つ」
SNSでもこうした分析や意見が相次ぎ、追い風を裏付けている。
露出の少なさが逆に「伸びしろ」へ
第2の強みは「露出による伸びしろ」だ。石破茂総理の辞任表明以降、茂木敏充前幹事長や小林鷹之元経済安保相ら立候補予定者は積極的にメディアの前に立ち、会見や取材対応を繰り返してきた。対照的に高市氏は議員宿舎や事務所にこもり、ほとんど公の場に姿を見せなかった。
にもかかわらず世論調査でトップに立ったことは、潜在的な支持の強さを証明したと言える。本人も周囲に「存在を忘れられていないのはありがたい」と語ったという。今週以降は記者会見などを通じて本格的に露出を開始する予定で、さらなる支持拡大が見込まれる。
実際、先に会見を重ねた茂木氏が支持率を1%から7%に伸ばしたことからも、露出の効果は明らかだ。高市氏には「まだ伸びる余地」が大きいと見られている。
野党支持層からの評価という意外な強み
第3の強みは「野党支持層からの支持」だ。今回の調査で、自民・公明の連立に加わる相手として最も多く挙げられたのは国民民主党だった。この国民民主党支持層に限って「次の総裁にふさわしい人物」を尋ねると、高市氏が50%に達し、小泉氏はわずか6%にとどまった。
高市氏と国民民主党の共通点として挙げられるのが「積極的な財政出動」だ。野党支持層からの高い評価は、連立の可能性を探る上で大きな武器になる。次期政権が少数与党の状況でどう政治を前に進めるかが焦点となる中、有力な協力相手の支持層に食い込んでいる点は大きな意味を持つ。
高市早苗氏が突きつける「総裁選の本命論」
高市氏は自民党支持層での急伸、メディア露出の伸びしろ、野党支持層からの支持という3つの強みを武器に、告示日を前に存在感を急速に高めている。
一方、小泉氏は知名度や発信力を生かしてきたが、支持の広がりに陰りも見え始めている。茂木敏充氏や林芳正氏らも立候補を模索するが、世論調査では高市氏と小泉氏が「2強」として抜きん出ている状況だ。
総裁選は単なる人気投票ではなく、党員票と国会議員票をいかに積み上げるかが決定打になる。高市氏がこの勢いを告示以降も維持・拡大できるかどうかが、総裁選の行方を左右する最大の焦点になっている。