2025-07-22 コメント投稿する ▼
「ヨコハマ、アゲイン」斉藤直明氏が描く“暮らしてよかった街” 横浜市長選で初挑戦
横浜への郷土愛が政治への原動力に
8月3日投開票の横浜市長選に立候補している斉藤直明氏(60)は、生粋の横浜っ子。今回が初めての選挙挑戦となるが、「この街の歴史と誇りを次世代に継承したい」と強い想いを語る。市長選出馬の動機は、自らのルーツを辿る過程で知った曾祖父の足跡にある。幕末の横浜で国産紅茶の生産に尽力し、商工会議所の創設にも関わった人物だった。
「街の繁栄を築いてきた先人たちの熱意を感じ、このバトンを次の世代へつなぎたいと思った」と語る斉藤氏は、横浜の港湾機能強化と経済活性化を掲げ、「ヨコハマ、アゲイン」を合言葉に市政改革に挑む。ミナト横浜の再生を原点に、にぎわいと活力のある都市像を提示する。
現場力と改善力で“住みよい街”を実現
高校卒業後、大手自動車メーカーに入社。生産現場や環境・安全部門を長年担当し、現場改善やリスクマネジメントのノウハウを培ってきた。「現場を知り、改善する力は行政運営にも必ず活かせる」と語る姿には、自身の社会人経験への自信がにじむ。
41年間の勤務を経て退職後は、地元・本牧地区で社会福祉協議会理事や学校運営協議会委員を務め、市民活動に携わっている。華やかな経歴ではないが、市民目線に寄り添った視点と、手を動かしてきた実績が光る。
「安心・安全な市民生活」を最重点政策に掲げ、防災・減災のための地域ネットワーク構築や、孤立しがちな高齢者を支える民生委員の待遇改善にも注力するとしている。
市民の声も静かに響く。
「現場経験がある人の視点はやっぱりリアル」
「横浜生まれ育ちっていうだけで応援したくなる」
「民生委員のサポートを公約に入れてるのは珍しい」
「観光客向けの税で市民の負担減らすっていいね」
「派手じゃないけど、地に足がついた候補だと思う」
観光とスポーツでにぎわいのある横浜へ
文化・スポーツの振興にも積極的だ。観光税の導入により、市民税の軽減を図る一方、横浜マラソンの魅力向上によってスポーツツーリズムを活性化し、都市ブランドの強化を目指す。観光客からの負担によって市民サービスの向上を実現するという視点は、経済と福祉の両立を意識したバランスある構想といえる。
また、文化やスポーツを通じた地域活性化により、若者から高齢者までが参加できる“開かれたまちづくり”を構想。これまでの行政では後回しにされがちだった“暮らしの豊かさ”に軸足を置いている点が特徴だ。
“仲間と手作り”の選挙に挑む
斉藤氏の選挙活動は、資金や政党の支援に頼らない“仲間と手作り”のスタイル。「どこまでできるか分からないけれど、自分の言葉で政策を市民に届けたい」と語るその表情は、挑戦者としての熱意と覚悟に満ちている。
趣味はバイクと80年代の国産旧車。肩ひじ張らない姿勢と、落ち着いた語り口には、地元住民としてのリアリティがある。「派手なことは言わない。でも一つずつ、確実に前へ進めていく市政にしたい」と語る姿に、市民の暮らしを支えるリーダー像が重なる。
斉藤直明氏は「市民が暮らしてよかったと思える街」を目指し、初めての市長選に挑戦する。港町としての歴史と市民目線を大切にしながら、地道に、現実的に、そして市民とともに前へ進む。その姿勢がどこまで市民の共感を得るかが、今回の選挙の焦点のひとつだ。