川端ゆうすけの活動・発言など

テクノロジーで政治を動かす若手候補 川端ゆうすけ氏、愛媛から挑戦

テクノロジーで政治をアップデート　川端ゆうすけ氏、チームみらいから出馬表明 若手官僚から政治家へ、新たな挑戦 参議院選挙を目前に控えた6月30日、新党「チームみらい」は愛媛県選挙区の公認候補予定者として、川端ゆうすけ氏（35）を正式に発表した。元総務省官僚であり、奈良県庁や徳島市役所での行政経験を経た川端氏は、現在は民間コンサルタントとしても活動中。東大経済学部を卒業後、中央・地方・民間の三領域を歩んできた彼が、今度は政治の世界に身を投じる決意を固めた。 「これまで行政現場で、直接課題に向き合ってきた。しかし仕組みを根本から変えるには、政治という手段が必要だった」と川端氏は語る。その言葉には、霞が関での制度づくりから、地方財政の現場、そして現在のデジタル活用に至るまで、多面的な視点と実践経験がにじむ。 彼の政治参加のきっかけは、祖母を失ったことにあるという。幼少期から親しんだ愛媛の地で、何らかのかたちで人の役に立ちたかったという思いが、今回の立候補につながった。「愛媛に対して、自分ができることをやりたい」と語る姿勢には、政治的な野心以上に、静かな覚悟が漂っていた。 政治の透明性と合意形成の再設計を 川端氏の政策ビジョンは、「テクノロジーと合意形成の再構築」を基盤としている。現代の日本が抱える問題――人口減少、過疎地域の疲弊、行政の非効率性、停滞する新技術の導入――これらを解決するには、既存の仕組みそのものにメスを入れる必要があるという。 たとえば、いまだ行政内に根強く残る「紙文化」。住民は日々デジタルで情報をやり取りする中、行政だけがアナログで止まっている。これは、職員の意識だけでなく制度設計の古さが原因であると川端氏は指摘する。また、地方に山積する空き地・耕作放棄地の問題についても「使いたい人と土地をつなぐ仕組みが不十分」として、マッチングの仕組みの構築に意欲を示した。 政治の透明性向上についても強い問題意識を持っている。「政治家や行政に対する信頼は、情報の出し方と、声が届く仕組みで決まる。技術を使えば、もっと双方向な政治ができる」と語り、AIを活用した政策対話ツール「いどばたシステム」の活用など、具体的な構想もすでに動き始めている。 現場で動いた手が語るリアルな政治 川端氏は「課題を前に進めるには、机上の理屈だけでは足りない」と言う。実際、彼が総務省から出向した徳島市では、財政部長としてコロナ対応や子育て支援、福祉施策などに取り組み、政策立案と現場対応の両面で経験を積んできた。 「変えたい人はたくさんいる。でも意見の食い違いや制度の壁で止まってしまう。そのギャップをつなぐのが、政治の役割だと思っている」。この「現場で動くことの意味」を知る政治家は、案外少ない。川端氏はその数少ない一人となる可能性を秘めている。 また、川端氏が所属する「チームみらい」は、AIを活用して市民からの声を集め政策に反映する新しい政治スタイルを掲げている。「人の声に耳を傾ける姿勢がこの政党の中核。声なき声、小さな迷いにこそ向き合いたい」と語るその姿勢は、テクノロジー万能ではなく、あくまで“人”を中心に据えた政治を志向していることの表れだ。 若さと未熟さを武器に、政治に風穴を 「自分たちは若く、政治経験も未熟だ。でもその分、しがらみなく市民の声を聞ける」。記者会見の最後に語ったこの一言は、逆説的ながら強い説得力を持っていた。 新党「チームみらい」は、昨年の都知事選を機に立ち上がった新しい政治勢力であり、いわゆる保守やリベラルといった既成の枠組みに囚われない実務型のスタンスを打ち出している。理念先行ではなく「仕組みとして変える」ことを重視する点も、従来の政治との違いを際立たせている。 その中核メンバーとして川端氏が加わることは、党にとっても重要な意味を持つ。彼が掲げるのは、テクノロジー活用による効率化だけでなく、地域の課題を“政治の言葉”で翻訳し、制度へと落とし込むプロセスそのものだ。 これまでの政治が見過ごしてきた「現場感覚」や「制度との接続」。それを持つ川端氏の登場は、停滞する地方政治に一石を投じるものとなるかもしれない。7月の選挙で有権者が下す判断は、単なる人物選びではなく、これからの政治の在り方に対する問いかけでもある。 SNSの反応 > 「行政経験ある人がちゃんと政治に出てくるの、めちゃくちゃ大事だと思う」 > 「紙の手続きほんと多すぎ。現場知ってる人が立候補してくれてうれしい」 > 「政治をテックで変えるって言ってるけど、ちゃんと人の声も大事にしてるのがいい」 > 「東京生まれで東大出の人が、愛媛を本気で考えてるのが意外だった」 > 「チームみらい、無名だけどやってることはすごくまとも」