世良公則氏「外国人患者の未払い1000万円超」日本の医療制度に改善要求

世良公則氏が警鐘　外国人患者急増と医療現場の混乱

俳優でミュージシャンの世良公則氏が、自身のSNSで日本の医療現場が直面する「外国人患者の急増」について問題提起した。指摘したのは、言葉の壁や医療費の未払いといった現場の深刻な課題である。

世良氏は「国民から保険料を上げて徴収する前に、改善すべきことがある」と述べ、制度の歪みを是正すべきだと訴えた。

言葉の壁と未払い医療費

厚生労働省や医療機関の報告によれば、外国人患者の増加は都市部を中心に顕著だ。観光客や在留者が病院を利用する機会が増える一方で、通訳体制が整っておらず、医師と患者の間で十分な意思疎通ができない事例が多発している。

さらに問題となっているのが医療費の未払いだ。ある病院では1件あたり1000万円を超える未払いも確認されており、病院経営や地域医療に大きな影響を及ぼしている。

SNS上でも世良氏の発信に呼応する形で議論が広がった。

「日本人が保険料を上げられているのに、未払いが放置されるのはおかしい」
「言葉の壁は深刻。通訳支援を国が制度的に用意するべきだ」
「観光立国を進めるなら医療体制も整えなければならない」
「未払いは国際的に請求できる仕組みを作らないと病院が持たない」
「外国人排斥ではなく、制度として不備を解消する方向で議論すべき」

現場からは「医療は人道的に拒めないが、経営的には限界がある」との声も聞かれる。

制度の矛盾と国民負担

日本の医療保険制度は相互扶助の仕組みで成り立っている。だが、外国人患者による未払いが続けば、結局は国民が負担を背負う構図になる。財源不足が指摘され、保険料が引き上げられている中で、世良氏は「改善しなければならない事がある」と訴えた。

制度面では、観光客には旅行保険の加入を徹底させる仕組み、在留外国人には健康保険加入や支払義務の厳格化が課題とされる。

求められる現実的な対応

医療関係者からは「医療現場だけに負担を押しつけるのは限界」との声が強い。通訳や多言語対応を担う人材の育成、国際的な未収金回収制度の整備など、政策的な解決策が急務とされる。

世良氏の発信は、感情的な対立ではなく、制度改善への議論を促す契機となっている。観光や国際交流を進めるのであれば、同時に医療体制の整備を怠ってはならない。

今後、国が外国人患者の受け入れと費用負担のバランスをどう設計するかが、国民的な関心事となりそうだ。