山岡稔季の活動・発言など

奈良市議がへずまりゅう氏を無断批判　肖像権軽視と過激発言に批判殺到

奈良市議がへずまりゅう氏を無断使用で批判　肖像権軽視のまま動画公開を継続 奈良市議会議員の山岡稔季氏（32）が、自身のSNSで元迷惑系ユーチューバー、へずまりゅう氏（34）の肖像を無断で使用し、強い言葉で出馬表明を批判したことで波紋が広がっている。問題の動画は、へずま氏の写真や過去の動画を使い「奈良の害悪」と名指しで非難する内容となっており、SNS上では「品位を欠いている」「公人としてあるまじき振る舞い」などと批判が相次いでいる。 市議としての発言にしては過激すぎるとする声が多い中、山岡氏は「選挙に出馬を表明している人物への批評は正当」と主張し、動画の削除はしないと明言した。一方で、へずま氏は「使用許可は出していない」と反論し、肖像権侵害として問題提起している。 “鹿”をめぐる主張が火種に　選挙戦前にヒートアップ 事の発端は、へずま氏が奈良公園の鹿の保護活動をSNSでアピールし、市議選への出馬を宣言したことにある。これに対し山岡氏は、6月23日に公開した動画で「行政の施策を横取りしてバズを狙っている」と批判。さらに、「鹿を守ると言いながら外国人観光客を晒している」「今度は議席を狙うのか」と感情的な言葉を投げかけた。 翌24日にはさらに激しい表現が用いられた別の動画が公開され、「奈良を盛り下げているのは害悪系ユーチューバーだ」「鹿でバズ狙い？まさにバーーーーー」と侮蔑的な言い回しも登場。「中国人よりお前が出ていけ！」という過激なフレーズも含まれており、SNS上では「公人が使う表現として非常識」といった指摘も見られた。 > 「どっちが迷惑なんだか分からない。これが市議の発言？」 > 「反対意見を言うにしても、やり方が下品すぎる」 > 「肖像権って無視していいの？ 法治国家でしょ」 > 「正論言ってるつもりでも、表現で全部台無し」 > 「へずまもどうかと思うけど、市議の方が怖いわ」 削除も謝罪も曖昧なまま　へずま氏は支援呼びかけ へずま氏は、自身のSNSで「皆さん助けてください」と呼びかけ、山岡氏による“嫌がらせ動画”への懸念を示している。「こちらの動画は使用許可をしていません」と明言し、肖像権の侵害にあたる可能性を強く訴えた。 一方の山岡氏は、報道機関の取材に対し「公の場に立つ者への批評は正当」として動画の継続公開を宣言。「へずま氏が虚偽を広めている」とも語り、あくまで批判内容は正当な政治的表現であると主張した。 ただ、26日には自らのYouTube番組で「不快に思った方々に謝罪する」とした動画を投稿。しかし動画内では謝罪の一方で、「へずま氏は他人の成果を奪い、自らの人気のために利用している」と繰り返し、実質的には非難を継続している構図となった。27日夜時点でも、インスタグラム上の動画は削除されておらず、批判を受け入れる姿勢が見えない状態が続く。 政治的主張と品位のバランスを問う声も 山岡氏は2021年の奈良市議選で維新公認としてトップ当選を果たしたが、今回は出馬しない意向を公言している。そのため、今回の動画は選挙戦に直接関係がない立場から発信されたものとも言えるが、だからこそ「公人としての発信のあり方」が問われる格好になっている。 また、へずま氏自身もかつて「迷惑系ユーチューバー」として世間を騒がせた過去がある人物ではあるが、本人は現在「更生して日本を明るくする活動をしている」とSNSで述べ、地域課題への取り組みをアピールしている。今回の件は、その活動に対する政治的反発と見る向きもあるが、それでも公人が感情的な表現で個人攻撃を行うことの是非については、多くの市民が疑問を呈している。 今後、こうした手法での批判や発信が、地方政治の現場にどのような影響を与えるのか。市民の目が厳しく注がれている。