2025-09-12 コメント投稿する ▼
奈良・吉野町議会 収賄起訴の西澤町議に2度目の辞職勧告
奈良県吉野町の町議会は12日、収賄罪などで起訴されている西澤巧平町議に対し、2度目となる辞職勧告決議を全会一致で可決した。 西澤議員は太陽光発電施設をめぐる便宜供与の見返りに現金200万円を受け取ったとして収賄罪で起訴されており、さらに8月には地方公務員法違反(個人情報漏洩の依頼)の罪で追起訴されている。
奈良・吉野町議会 収賄罪などで起訴の町議に2度目の辞職勧告決議
奈良県吉野町の町議会は12日、収賄罪などで起訴されている西澤巧平町議に対し、2度目となる辞職勧告決議を全会一致で可決した。西澤議員は太陽光発電施設をめぐる便宜供与の見返りに現金200万円を受け取ったとして収賄罪で起訴されており、さらに8月には地方公務員法違反(個人情報漏洩の依頼)の罪で追起訴されている。町議会は「町民の町議会への信頼を著しく失墜させる行為だ」として辞職を求めた。
収賄200万円と個人情報漏洩依頼
西澤議員をめぐる疑惑は、町内の太陽光発電施設の事業に関連して便宜を図り、その見返りに現金を受け取ったというものだ。すでに収賄罪で起訴されているが、その後、新たに町職員に住民の個人情報を漏らすよう依頼していたことが明らかになり、地方公務員法違反の罪で追起訴された。住民の基本的な権利を守るべき立場にある議員が、利益目的で個人情報に手を伸ばしたとされる事実は、町民に深刻な不信感を与えている。
「町民の信頼を裏切った責任は重い」
「2回目の辞職勧告まで出される町議なんて前代未聞だ」
「辞めない理由があるのか。議員報酬目当てとしか思えない」
「太陽光発電の闇と政治の癒着を象徴している」
「町民の声を無視し続ける姿勢は、政治不信をさらに広げる」
SNSや地域住民からはこうした厳しい声が相次ぎ、町議会の決議を支持する意見が大勢を占めている。
2度目の辞職勧告 法的拘束力のなさが課題
吉野町議会は今年7月にも臨時会を開き、西澤議員に対して辞職勧告決議を可決していた。しかし、辞職勧告決議は法的拘束力を持たないため、西澤議員は応じる姿勢を見せず、議会側に連絡すらしていなかった。今回も議会事務局は「全議員にメールや郵送で決議内容を伝える」としているが、強制力がない以上、実効性は限られている。
議会の意思と町民の期待を受け止めるのは当人の判断に委ねられているが、町政の停滞や信頼の失墜を考えれば、辞職を回避し続けることは町全体に大きな負担をもたらす。
町民の信頼回復へ必要なのは透明性と責任
今回のケースは、再生可能エネルギー事業と政治の不透明な関係が、地方政治に深刻な影を落としていることを浮き彫りにした。町民が議会に寄せる信頼を取り戻すには、個人の責任追及だけでなく、制度としての監視と透明性の確保が不可欠だ。
辞職勧告を重ねても動じない議員の存在は、地方自治の脆弱さを示す一方で、「最後に判断するのは有権者自身」であることを改めて突きつけている。吉野町が信頼回復に向けてどのような一歩を踏み出せるのか、町民の厳しい視線が注がれている。