2025-06-23 コメント投稿する ▼
吉永藍氏が参院選出馬を表明 都議選最下位落選から再挑戦 「日本は衰退」とXで心境吐露
都議選落選の吉永藍氏、参院選出馬を表明 「日本は衰退」とXで心境吐露
東京都議会議員選挙(目黒区選挙区)で最下位に終わった無所属候補の吉永藍氏(年齢非公表)が、落選から一夜明けた6月23日、自身のX(旧ツイッター)で次なる戦いとして、7月の参議院議員選挙に出馬する意向を表明した。中国出身で「帰化1世」を公言する吉永氏は、「野良猫候補としてミニマムでいきます」と独特の表現で再起を誓った。
都議選での得票はわずか1791票。立候補者9人中最下位に沈んだが、ネット上での誹謗中傷やポスターへの嫌がらせ行為、SNSへの落書き被害なども相次いでいた。吉永氏はそうした圧力に屈しない姿勢を見せる一方、日本社会に対する深い失望感もあらわにしている。
「帰化1世として誹謗中傷に耐えた」参院選へ再出発
吉永氏は都議選を振り返り、「帰化人一世として、誹謗中傷に負けず、頑張りました」とXに投稿。さらに「吉永藍は止まりません」と宣言し、参院選への挑戦を決めたことを明かした。
また、別の投稿では「ここまで日本人のためと迎合しても、下劣に侮辱されズタズタに傷つけられた。マジで日本は衰退してる」と率直な怒りと失望を吐露。「誰かのため」を掲げた活動が、かえって攻撃の対象となった現実へのやるせなさがにじんだ。
「落選してもなお挑戦する姿勢は正直すごい」
「『日本のため』って言ってたのに、今度は『日本は衰退』?矛盾してない?」
「Xの発言が感情的すぎる。冷静な候補じゃないと任せられない」
「野良猫候補って自称、ちょっとセンスある」
「誹謗中傷はよくないけど、票が伸びなかった理由はちゃんと見た方がいい」
ネット上では、吉永氏の発信に対し賛否が分かれている。挑戦を評価する声がある一方で、候補者としての発言内容や姿勢に対して疑問を呈する意見も多い。
都議選では外国人政策を前面に掲げるも…
吉永氏は都議選において「日本人を守るための外国人政策を推進します」と公約を掲げ、外国人政策への厳格化を主張していた。だが、支持の広がりにはつながらず、得票は1791票にとどまった。
選挙中には、掲示したポスターに紙を貼られる嫌がらせや、SNSにアップした画像に落書きをされるなどの被害も報告された。さらに6月19日には、SNS上で名誉を毀損されたとして、投稿者に対して告訴状を警視庁に提出したことを明らかにしている。
無所属でありながら外国人政策に踏み込んだ発信を行った点や、帰化者として政治の場に挑む姿勢には一定の注目が集まったものの、「感情的すぎる」「一貫性に欠ける」といった指摘も相次いでいた。
「出馬の自由」はあるが、有権者が問うべきものとは
参院選への出馬は本人の自由であり、それを否定することはできない。しかし、国政の場に挑む候補者としての資質や一貫性、発信力、冷静さが問われるのもまた当然だ。
特にSNSが候補者の政治姿勢を可視化する現代において、感情的な投稿が評価を左右するのは避けられない。吉永氏の「日本は衰退している」という発言が有権者にどう映るかは、今後の選挙戦の行方に大きく関わるだろう。
また、都議選では「日本人を守る」と訴えながら、一方で「迎合して傷ついた」と自らを被害者として位置づける構図が、支持の広がりを妨げる可能性もある。
日本社会にとって、帰化者が政治に参加すること自体は当然の権利であり、むしろ多様性の象徴であるべきだ。ただし、その立場を政治的パフォーマンスに終始させてしまえば、有権者の信頼は得られない。