2025-05-13 コメント投稿する ▼
大阪万博の「パーク&ライド」利用低迷 高額料金が利用者を遠ざけ、民間駐車場が人気に
万博「パーク&ライド」利用低迷、料金設定が障壁に
大阪・関西万博が開幕して1か月が経過したが、マイカー利用者向けの「パークアンドライド(P&R)」の利用が予想を大きく下回っている。万博協会が設けた3つのP&R駐車場(大阪市此花区の舞洲、堺市堺区、兵庫県尼崎市)は、いずれも駐車料金が5,000円以上と高額で、利用者は想定の1~2割にとどまっている。
高額な料金が利用を敬遠
P&Rは、駐車場に車を止め、シャトルバスで万博会場へ向かう仕組みだ。だが、この料金が近隣の民間駐車場に比べて割高で、利用者は価格面で民間駐車場を選ぶケースが増えている。たとえば、大阪メトロ中央線沿線の駐車場は、1日800円程度で利用でき、そこから地下鉄で会場に向かう方法はP&Rの半額以下となる。多くの来場者がこちらを選んでいる。
万博協会は、2005年の愛知万博で渋滞が発生した経験を踏まえ、渋滞回避のために高めの料金設定を行った。しかし、結果的に利用者の足が遠のいてしまい、P&R駐車場は空きが目立つ状況だ。
吉村知事、料金引き下げを要望
大阪府の吉村洋文知事は、P&R利用の低迷を受け、料金引き下げを検討すべきだと万博協会に提案。利用促進のためには、価格の見直しが必要だと訴えた。「需要と供給を見れば、適正な価格で運営すべき」と述べ、柔軟な価格設定を求めている。
一方、万博協会の石毛博行事務総長は「P&Rは大きな荷物を車に積んで来場できる利点がある」と強調し、現行料金の妥当性を主張。現時点では値下げに消極的な姿勢を示しつつ、利用者への周知を強化する方針を示した。
民間駐車場と地下鉄の組み合わせが人気
万博協会の呼びかけに反し、利用者は割安な民間駐車場に車を止め、地下鉄で会場に向かう傾向が強い。大阪市中央区の会社員男性(52)は「P&Rは高すぎるし、予約も面倒」と語り、民間駐車場を選んだと明かす。
さらに、民間駐車場サービスを展開する「akippa(アキッパ)」によれば、万博期間中の予約は1か月先まで埋まっており、中央線沿線の駐車場は特に人気だという。低価格と利便性が利用者に支持されている。
ネットの反応:P&Rの料金に批判殺到
ネット上でもP&Rの料金に対する批判が相次いでいる。
「家族で行くとP&Rは高すぎる。電車で行った方が安いし楽。」
「予約制は面倒。もっと気軽に利用できるようにすべき。」
「民間駐車場+地下鉄が一番賢い選択。」
「渋滞回避も分かるけど、もう少し利用者目線で考えてほしい。」
「値下げしてくれたら考えるかも。」
利用者の声は明確だ。高い料金設定、手続きの煩雑さがP&Rの魅力を半減させている。万博協会が今後どのように対応するかが注目される。
* P&Rの利用は予想の1~2割にとどまる。
* 料金が高すぎるため、民間駐車場+地下鉄利用が主流。
* 吉村知事は料金引き下げを要望。
* ネット上では料金や利用方法への批判が相次ぐ。
万博協会は柔軟な料金設定や、利用者目線の施策を検討する必要があるだろう。