2025-05-05 コメント投稿する ▼
公約大阪万博「アプリ乱立」で来場者混乱 7種類の公式・協賛アプリに「わかりにくい」の声も
アプリ多すぎ?来場者から戸惑いの声も 「デジタル万博」の裏側
2025年の大阪・関西万博は「デジタル万博」を掲げ、スマートフォンを使ってパビリオンの情報収集からルート案内、電子決済まで、さまざまな機能をアプリで提供している。しかしその一方で、アプリが“機能別”に細かく分かれており、使いにくさを感じている来場者も少なくない。
アプリは7種類 「使いこなせない」との声
公式や協賛を含め、万博に用意されたアプリはなんと7種類。例えば、NTTグループが開発した情報案内アプリ「パーソナルエージェント」は、AIが来場者の趣味嗜好に合わせておすすめのルートを提案。パビリオンの予約時間になると通知してくれるなど便利な機能がそろっており、日本語・英語・中国語など6か国語にも対応している。
一方、電子マネー「ミャクペ!」を使うための「デジタルウォレット」や、環境貢献をするとポイントが貯まる「グリーンチャレンジ」など、目的ごとに別のアプリが必要になる仕組み。大阪市内に住む40代の女性は、「エージェントがあれば十分。他は何に使うのか分からず、使っていない。全部一つにまとめてくれたらいいのに」とこぼす。
ダウンロード数に差 使われないアプリも
アプリごとの利用状況にもばらつきがある。「パーソナルエージェント」はすでに10万回以上ダウンロードされているのに対し、「グリーンチャレンジ」はわずか5000回程度。万博協会は「目的別に作った結果、種類が多くなった」と説明するが、ユーザー視点での統合や導線改善が求められている。
「スマホ世代」だけじゃない来場者
万博会場では一部パビリオンが独自アプリも用意している。大阪ヘルスケアパビリオンでは、専用アプリで健康データを保存したり、「25年後の自分」のアバターを見ることができる。
ただ、誰もがアプリを使いこなせるわけではない。門真市から訪れた73歳の女性は、「iPS細胞や人間洗濯機の展示が面白かった。アプリなんてなくても十分楽しめた」と笑う。こうしたデジタルに不慣れな層への対応も課題の一つだ。
協会側も「分かりにくいという声は把握している。公式サイトでアプリを一覧表示するページを作ったり、現地スタッフが案内できるようにしている」と話している。
充電サービスは“命綱”
スマホ依存が前提となっている今万博では、バッテリー切れ対策も重要なポイントだ。夢洲駅直結の東ゲートにはモバイルバッテリー貸し出しブースが設置されており、1台550円、1日使い放題で1000円などのプランが用意されている。東京の企業「ビジョン」が運営しており、「数千個のバッテリーを常備している」とのこと。
一部パビリオン前には無料の充電スポットもあるが、数は限られている。特に海外からの来場者やファミリー層にとって、バッテリーの確保は“必須ミッション”となりそうだ。
ネットの反応
「アプリが多すぎて混乱する。シンプルに1本化してほしい」
「高齢者や子ども連れにとっては使いにくい設計だな」
「ナビ機能はすごく便利。でも他のアプリは入れる気にならない」
「スマホ依存しすぎ。もっと“アナログの選択肢”もあっていいのでは?」
「バッテリー貸し出しはありがたい。これがなければ詰んでた」
このように、“デジタル万博”の理想と、実際の現場で起きている混乱とのギャップが少しずつ浮き彫りになってきている。技術先進国・日本の挑戦は、スマホ画面の中でも問われている。
この投稿は吉村洋文の公約「2025年大阪・関西万博の成功と大阪府と大阪市の連携強化」に関連する活動情報です。この公約は10点の得点で、公約偏差値35.5、達成率は0%と評価されています。