2025-04-19 コメント投稿する ▼
公約海外パビリオン未完成 大阪万博が晒す「日本の段取り力」の限界
海外パビリオンの建設遅れに批判の声 大阪万博「日本の面目丸つぶれ」の懸念
2025年4月に開幕した大阪・関西万博。世界158の国と地域が参加する国際イベントにもかかわらず、海外パビリオンの建設が一部で大きく遅れており、批判の声が高まっている。
万博の“顔”ともいえる各国のパビリオン。その中で、19日時点でインド、ネパール、ベトナム、ブルネイの4カ国が未だに開館できていない。なかには、準備が整わないまま“とりあえず”開けた国もあり、アンゴラは初日に一度だけ開館したものの、以降は閉鎖されたままだ。
間に合わない海外館 訪れた来場者は落胆
万博会場を訪れた観光客の中には、工事中で入れないことを知らずに足を運んでしまう人も多い。中には「せっかく遠方から来たのに見られないなんて」と肩を落とす家族連れもいた。
一方で、完成していない建設現場そのものを“見物”しようと足を運ぶ人も少なくない。鉄骨がむき出しの状態に、「これが“今の万博の現実”か」と呆れたように写真を撮る姿も見られた。
なぜ間に合わなかったのか? 後手に回った支援体制
今回の遅延にはいくつかの要因がある。参加国によっては予算や人材の不足に加え、夢洲という特殊な埋立地での建設に対応しきれず、建築許可や設計変更が間に合わなかったケースもある。加えて、建設業者の確保に苦労し、契約の遅れが響いた。
日本国際博覧会協会はこうした国々に対して設計の簡素化や建設支援を申し入れてはいるものの、結果として開幕には間に合わなかった。間に合わない場合には“建設代行”を行う案も提示されたが、対応は総じて後手に回った印象が否めない。
「先進国・日本」としての責任はどう果たされたのか
国際博覧会を主催するというのは、単なる催しのホスト役ではない。世界中からの信頼と期待を一身に受ける立場だ。特に日本は、技術立国・先進国として長年評価を受けてきた国だ。にもかかわらず、「建設が間に合わない」「工事現場のまま開幕」という失態は、その看板を自ら泥で塗りつぶすようなものではないか。
「日本は段取りに強い国ではなかったのか」「計画と実行に自信を持つ国のはずでは?」と海外メディアからも厳しい声が聞こえてくる。これでは、せっかくの国家的イベントが、日本の国際的信用を傷つける結果にもなりかねない。
失敗を直視し、今こそ本気で立て直すべき
これ以上の遅延や混乱を見せつけてしまえば、「日本は信頼できない」という印象を世界に与えかねない。まさに“国家の恥”とも言える現状だ。
今からでも遅くはない。未完成のパビリオンへの集中的な支援体制の強化、施工環境の整備、関係国との緊密な連携の構築など、やるべきことは山積している。政府、博覧会協会、地元自治体が一丸となって対応することが求められる。
万博は国の威信をかけた国際舞台である。期日に間に合わせるのは“最低限の責任”であり、それができないなら、世界に対して日本の無責任さをさらすことになる。それは私たち自身の首を絞めることに他ならない。今一度、立て直しの覚悟が問われている。
この投稿は吉村洋文の公約「2025年大阪・関西万博の成功と大阪府と大阪市の連携強化」に関連する活動情報です。この公約は10点の得点で、公約偏差値35.8、達成率は0%と評価されています。