2025-12-10 コメント: 1件 ▼
吉村洋文維新代表が野党審議拒否に激怒「国会の自殺行為だ」定数削減法案めぐり痛烈批判
日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)氏が2025年12月10日、自民党と維新が提出した衆院議員定数削減法案の審議入りを野党が拒んでいる状況について、「審議をしないのは国会の自殺行為だ」と強い口調で批判しました。 現在の国会では、野党6党派の国会対策委員長らが企業・団体献金の見直しに関する法案の採決を優先させることで一致しており、定数削減法案の審議入りを拒否しています。
吉村維新代表「審議しないのは国会の自殺行為」野党の定数削減拒否にいら立ち全開
日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)氏が2025年12月10日、自民党と維新が提出した衆院議員定数削減法案の審議入りを野党が拒んでいる状況について、「審議をしないのは国会の自殺行為だ」と強い口調で批判しました。府庁で記者団の取材に応じた吉村氏は、野党の対応に明確ないら立ちを示し、国会運営のあり方に疑問を呈しました。
野党は企業・団体献金見直し優先を主張
現在の国会では、野党6党派の国会対策委員長らが企業・団体献金の見直しに関する法案の採決を優先させることで一致しており、定数削減法案の審議入りを拒否しています。立憲民主党の野田佳彦代表は「政治資金規正法改正(の審議)が先決だ」として、定数削減法案よりも政治とカネの問題解決を優先すべきとの立場を明確にしています。
衆院議員定数465のうち1割を削減する法案は、1年以内に結論が出なければ小選挙区25議席、比例代表20議席を自動的に削減する内容となっています。しかし、17日の会期末が迫る中、審議日程は不透明な状況が続いています。
「政治とカネの問題は大事だけど、議員定数削減も国民が求めてることでしょ」
「野党は都合の悪い法案は審議すらしないって、それが民主主義なの?」
「吉村さんの言う通り、両方議論すればいいだけの話じゃないですか」
「審議拒否って昔の社会党みたいなことやってて情けない」
「企業献金も定数削減も、どっちも大事な改革なのに何で順番にこだわるの」
「両方審議したらいい」と野党を指弾
吉村氏は記者団に対し「企業・団体献金見直しも議員定数削減も両方審議したらいい。なぜやらないのか。野党はやらない理由を一生懸命考えているだけだ」と痛烈に批判しました。さらに「賛否があっても審議して判断するのが国会だ。国会は自己否定することなく、しっかり審議してほしい」と強い口調で求めました。
この発言は、野党が審議の順序にこだわり、法案の中身を議論する機会そのものを拒否していることへの強いいら立ちを示したものです。維新としては連立政権の一翼を担い、定数削減という党の根幹政策の実現を目指している中で、野党の対応を「国会の機能不全」として捉えていることが伺えます。
維新の連立入りの条件だった定数削減
維新は自民党との連立協議で「国会議員の定数削減」を秋の臨時国会で実現しなければ連立を行わないとの条件を提示していました。自民党と維新の連立合意書は定数削減に関し、今国会で議員立法を提出して成立をめざすと盛り込んでおり、維新にとって譲れない政策課題となっています。
一方で野党側は、政治資金規正法改正案を扱う衆院政治改革特別委員会では立憲民主党が委員長ポストを握っており、審議日程をコントロールできる立場にあります。公明党の斉藤鉄夫代表は定数削減法案を「あまりに乱暴なやり方だ。あり得ない」と批判し、野党の結束も固い状況です。
吉村氏の「国会の自殺行為」発言は、単なる政策論争を超えて、国会の審議機能そのものに対する根本的な問題提起として注目されます。維新が掲げる「身を切る改革」の象徴である定数削減が、最後まで野党の抵抗にあうのか、それとも会期末までに何らかの妥協案が成立するのか、今後の展開が焦点となります。