2025-10-20 コメント投稿する ▼
「身を切る改革で切られるのは国民」猿田佐世氏が吉村洋文代表を痛烈批判 モーニングショー発言が波紋
特に「身を切る改革」という表現が“美談化されている”という指摘が多く、番組内でも議論が白熱しました。 それが本来の政治改革だ」と述べ、「減らすこと」=「改革」ではないとの立場を明確にしました。 日本維新の会はこれまで「身を切る改革」を看板政策として掲げ、議員報酬削減や定数削減を進めてきました。
「モーニングショー」猿田佐世氏、吉村洋文代表を痛烈批判 「身を切る改革で切られるのはアナタ」
番組で炸裂した“身を切る改革”批判
10月20日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、シンクタンク「新外交イニシアティブ」代表の猿田佐世氏が、日本維新の会(略称:維新)代表・吉村洋文氏の掲げる「身を切る改革」を正面から批判しました。
同氏は番組冒頭、「今日はこれだけ言いに来たんです」と語り始め、「『身を切る改革』というけれど、切られるのはアナタです!テレビを見ているアナタです!」と声を張り上げました。
「改革って言葉に酔ってるだけじゃないの?」
「身を切るって言うけど、いつも切られるのは庶民」
「政治家が減っても、私たちの生活は軽くならない」
「見せかけの改革より、ちゃんとした減税をしてほしい」
「議員が減れば、地方の声がもっと届かなくなる」
視聴者の反応もSNS上で急速に拡散し、共感と賛否の声が入り混じりました。特に「身を切る改革」という表現が“美談化されている”という指摘が多く、番組内でも議論が白熱しました。
民主主義の根幹を問う発言
猿田氏は、議員定数削減を「民主主義の弱体化」だと指摘し、「議員は私たちの声を国に届ける存在。数を減らすということは、その声を削ることに等しい」と主張しました。さらに、「おかしな議員がいれば選挙で落とせばいい。企業・団体献金を禁止すればいい。それが本来の政治改革だ」と述べ、「減らすこと」=「改革」ではないとの立場を明確にしました。
猿田氏は、元財務官僚で信州大学特任教授の山口真由氏の後任コメンテーターとして新加入したばかり。山口氏が9月末に番組を卒業した直後だけに、政治テーマへの切り込み方が注目されていました。今回の発言は、番組内でも「新しいタイプの論客登場」として大きな話題を呼びました。
“身を切る改革”は誰のためか
日本維新の会はこれまで「身を切る改革」を看板政策として掲げ、議員報酬削減や定数削減を進めてきました。吉村氏も連立交渉の条件として「国会議員の定数削減」を挙げています。
しかし、この方針は一見「政治家が自らを律する美しい改革」に映る一方で、実際に痛みを受けるのは地方住民や中小自治体の声を届ける機会を失う国民側であるとの批判も根強いです。地方議員数の減少が地域行政の空洞化を招くことは、既に各地で顕在化しています。
猿田氏の主張は、こうした“政治の実効性”を問うものでもあり、減税や企業献金禁止など、より本質的な改革を求める声に通じます。彼女の言葉は、政治の「見せ方」と「実質」の乖離に対する痛烈な警鐘と言えるでしょう。
筆者の視点:改革とは、民の声を増やすこと
私は、猿田氏の意見に一理あると感じます。「身を切る改革」という言葉は響きが良いものの、国民の声を削ぎ落とすような改革なら本末転倒です。
本来の政治改革とは、議員を減らすことではなく、政治資金の透明化・企業団体献金の廃止・インボイス制度の撤廃などを通じて、庶民の負担を減らし、政治への参加を広げることではないでしょうか。
政治家が減るほど、庶民の声は遠くなります。必要なのは「減らす改革」ではなく、「届ける政治」です。国民が安心して議論に参加できる環境を整え、税や支出の使い方を正しく監視できる仕組みこそ、真の“身を切る改革”です。
また、減税を優先する姿勢を明確にし、国民生活に直結する経済政策を第一に据えることが不可欠です。ポピュリズム的なスローガンで国民を惑わせる時代は、もう終わりにすべきです。
政治スローガンより、実質的な改革を
「身を切る改革」という言葉に酔う時代は終わりました。国民が求めているのは、「痛みの共有」ではなく「安心できる生活」です。政治家のパフォーマンスではなく、国民が実感できる減税と公平な制度こそが真の改革です。