2025-09-10 コメント投稿する ▼
公約大阪万博「2億円トイレ」吉村知事が植物園へ移築表明、芸術性と費用負担に賛否
万博会場からはベンチや大屋根リングの木材なども取得対象とされており、「万博の遺産」を府内の公共施設に再利用する姿勢が示されている。 今回の移築で「芸術作品」として再評価される可能性もあるが、府民にとっては「使いやすく清潔で安全なトイレ」であることが前提条件となる。 吉村知事が強調する「レガシー」としての価値が本当に府民に受け入れられるかは、設置後の利用実態と府民の評価に委ねられることになる。
「2億円トイレ」万博後に植物園へ移築
大阪府の吉村洋文知事は10日、2025年大阪・関西万博で「2億円トイレ」と呼ばれ注目を集めた施設の一部を、閉幕後に河内長野市の「府立花の文化園」に移築する方針を発表した。老朽化した園内トイレの代替として活用する計画で、府は関連費用として約1600万円を補正予算案に計上し、9月定例府議会に提出する。
このトイレは建築家の米沢隆氏が手がけ、赤や青、黄といった鮮やかな色彩を特徴とする。ブロックごとに設計されており、移築を前提に建設されていた。日本国際博覧会協会が運営する特設サイト「ミャク市!」で出品されていたものを府が取得する形となる。
吉村知事は記者団に対し「芸術性が高く面白いトイレができている。万博のレガシーとして府民に楽しんでもらいたい」と説明した。
「2億円トイレが植物園に移されるのか…本当に必要?」
「芸術性を評価するのは理解できるが、費用負担が気になる」
「レガシーという言葉でごまかされていないか」
「観光資源になるなら悪くないかも」
「維持管理費まで含めて説明してほしい」
SNS上では賛否が交錯している。
費用と万博レガシーの活用
府が今回計上したのは約1600万円で、解体・移築・設置などに充てられる見通しだ。万博会場からはベンチや大屋根リングの木材なども取得対象とされており、「万博の遺産」を府内の公共施設に再利用する姿勢が示されている。
一方で、そもそもの建設費が解体費込みで約2億円とされ、開幕前から「高額すぎる」と批判が集まった経緯がある。吉村知事は「建築単価で見れば府内の公園トイレと同等」と反論したが、費用対効果に対する疑問は根強い。
芸術性と公共性のバランス
米沢氏の作品は若手建築家による挑戦的デザインとして評価される一方、公共トイレに巨額の予算を投じることへの違和感は消えていない。今回の移築で「芸術作品」として再評価される可能性もあるが、府民にとっては「使いやすく清潔で安全なトイレ」であることが前提条件となる。
吉村知事が強調する「レガシー」としての価値が本当に府民に受け入れられるかは、設置後の利用実態と府民の評価に委ねられることになる。
大阪・関西万博の遺産活用が問われる
2025年大阪・関西万博は巨額の事業費を背景に、終了後の施設の活用や費用負担が大きな課題とされてきた。会場内の資材や建築物を「遺産」として再利用する動きは、その課題に対する一つの解答となる。
しかし、今回の「2億円トイレ」の移築は、万博の象徴的な議論を引き継ぐものである。芸術性と公共性、費用負担と観光資源化、賛否の狭間にある「遺産活用」の難しさを浮き彫りにしている。今後も他施設の移築や活用方針をめぐり、府民の理解を得られるかどうかが問われることになる。
この投稿は吉村洋文の公約「2025年大阪・関西万博の成功と大阪府と大阪市の連携強化」に関連する活動情報です。この公約は10点の得点で、公約偏差値35.9、達成率は0%と評価されています。