2025-09-07 コメント投稿する ▼
阪神優勝で道頓堀ダイブ続出 河童コールと民度批判の狭間で
試合終了から1時間半が過ぎた午後10時の時点でも飛び込みは止まらず、大阪府警によると1時間で計19人が川に飛び込んだという。 警察官は「飛び込みなどの行為はやめてください」と繰り返し警告を発したが、群衆の中からは次々と川へ向かう人が現れ、騒然とした雰囲気が広がった。 阪神の優勝時に道頓堀川へ飛び込む行為は長年「名物」とされてきたが、転落事故や溺死の危険が指摘され続けている。
阪神優勝の熱狂で道頓堀ダイブ続出
阪神タイガースが2年ぶりのリーグ優勝を決めた7日夜、大阪・ミナミの道頓堀川は深夜にかけて熱狂に包まれた。試合終了から1時間半が過ぎた午後10時の時点でも飛び込みは止まらず、大阪府警によると1時間で計19人が川に飛び込んだという。
警察官は「飛び込みなどの行為はやめてください」と繰り返し警告を発したが、群衆の中からは次々と川へ向かう人が現れ、騒然とした雰囲気が広がった。阪神の優勝時に道頓堀川へ飛び込む行為は長年「名物」とされてきたが、転落事故や溺死の危険が指摘され続けている。
「飛び込みは危ないけど、熱狂の象徴でもある」
「警察が必死に止めても無理だろうな」
「命懸けの応援はやめた方がいい」
「河童コールが響くのは大阪らしい」
「阪神ファンの民度が疑われる」
相次ぐ飛び込みと警察の救助
午後10時40分過ぎ、北側から青い法被姿の男性が飛び込み、背泳ぎで南側へ渡ろうとしたが途中で溺れかけた。すぐに警察官2人が救助用の赤い浮き輪を投げ込み、男性はそれをつかんで引き上げられた。周囲の観衆は「頑張れ、頑張れ」と声をかけ、無事に救助されると拍手が湧き起こった。
しかし騒ぎは収まらず、午後10時50分過ぎには男性2人が連続してダイブ。午後11時前には外国人男性や全身緑タイツの「河童姿」の男性も川に飛び込み、観衆から「河童」コールが響いた。その後も別の河童姿の男性が続けて飛び込み、先に飛び込んだ人物が再び川に入り、警察官が対応に追われる事態となった。
道頓堀ダイブの「名物」と危険性
阪神の優勝が決まるたびに繰り返される道頓堀ダイブは、ファンの熱狂を象徴する光景として知られる。一方で過去には重傷者や死亡事故も報告されており、毎回大阪府警が厳重な警戒態勢を敷いている。それでも人々は橋の上や川沿いから次々に飛び込み、警察官による制止を振り切る状況が続いた。
道頓堀川は流れが不規則で、水質も決して安全ではない。さらに深夜の混乱の中で救助が遅れれば命の危険もある。地元関係者からは「名物として定着してしまったが、安全を無視した行為だ」との声がある一方で、「毎回同じ騒ぎを繰り返し、阪神ファン全体の民度が疑われるのは残念だ」との批判も広がっている。
阪神優勝と祝賀ムードの裏側
今回の優勝で大阪の街は熱狂に包まれたが、道頓堀の混乱は祝賀ムードの裏で顕在化する課題を浮き彫りにした。警察や行政は毎回「飛び込みはやめてください」と呼びかけるが、抑止効果は限定的だ。ファンの一部は「飛び込むことこそ本当の祝福」と捉えており、伝統と危険のはざまで対応は難しさを増している。
熱狂は街の活力を示す一方で、秩序を欠いた行為は「民度が低い」とのレッテルを貼られるリスクを伴う。阪神ファンの誇りを守るためにも、安全に配慮した新しい応援文化が求められている。