2025-06-24 コメント投稿する ▼
「帰化外国人の立候補に制限を」 くつざわ氏の発言が波紋広げる理由とは
石平さんは優秀な方と思いますが、私は日本人の血が少しも入っていない帰化外国人の立候補には反対
この発言では、帰化した外国人であっても日本人の血が一滴も入っていない場合、公職への立候補そのものに否定的な立場を示している。
さらに投稿はこう続く。
日本人ハーフの小野田きみさんには反対しません
立候補どころか日本人の血が少しも入っていない帰化外国人は、投票することも制限したいぐらいです
くつざわ氏は「日本人の血」を政治参加の基準にすべきという持論を展開しており、これは従来の国籍主義に対して、血統主義的なアプローチだともいえる。
この発言の背景には、かつて参院選への出馬を表明していた評論家の石平氏(元中国籍、現在は日本に帰化)を念頭に置いていると見られる。石平氏は今年2月、日本維新の会からの比例候補としての立候補を一度は宣言したものの、その後、世論の拒否感を理由に出馬を断念した。
ネット上では、くつざわ氏の発言に賛否が渦巻いている。支持する声からは「やはり政治家は日本人の血を引いているべき」といった意見がある一方、「血の多寡で参政権を制限するのは憲法違反では?」との批判も少なくない。
法律上、日本に帰化すれば選挙権・被選挙権を有することになる。憲法14条の「法の下の平等」に基づき、人種や出自による差別は禁止されている。しかし、今回のような「血のつながり」に着目した発言は、一定の層に共鳴を呼ぶと同時に、日本社会に残る帰化者への根強い偏見も浮き彫りにしている。
今回の投稿に対し、元帰化議員や当事者からの反論も出ており、「日本社会に貢献してきた帰化人を否定するのは不当」「自分たちも納税し兵役義務も果たしているのに、投票すら制限するというのか」といった声もあがっている。
SNSでは、
「日本国籍を持っていても、血がつながっていないからという理由で排除するのは差別だ」
と、法的観点や多様性の尊重を求める意見も見られた。
いまや多国籍・多文化化が進む日本社会において、くつざわ氏のような「血統主義」に立脚した主張は、単なる一候補者の意見にとどまらず、今後の帰化制度や参政権のあり方を問う大きな論点にもなりうる。
この問題が社会全体にどう受け止められ、政治の場でどう議論されるのか。7月の参院選に向けて、国民の選択が問われることになる。