2025-06-18 コメント投稿する ▼
参院選・長野に新風 教員で子育て支援の山田ゆうじ氏が出馬 テクノロジーと教育の未来を語る
「未来は明るい」と言える政治を
6月18日、新党「チームみらい」は、2025年参院選に向けた長野県選挙区の公認候補予定者として、教員で子育て支援団体代表の山田ゆうじ氏(35)を発表した。現職の義務教育教員であり、2児の父として地域に根を張る生活者の視点から、「教育とテクノロジー」「地域と子育て」を政策の軸に、国政への挑戦を表明した。
党首・安野たかひろ氏は記者会見で「理念を深く理解し、現場で手を動かすことのできる人物」として山田氏を紹介。「チームみらい」が掲げる「未来は明るいと信じられる国へ」というビジョンを体現する候補者だと力強く語った。
教育の現場から生まれた“国政への決意”
山田氏は東京大学大学院修了後、名門・開成中高で教鞭を執った後、長野県に移住。現在は義務教育学校に勤務しながら、共働き家庭の立場で子育て支援団体も主宰している。今回の出馬表明に際して語ったのは、自身が抱いていた“教育現場から見える閉塞感”だった。
子どもたちに『未来は明るい』と教えながら、自分がそれを信じきれていなかったことに気づき、ショックを受けた
山田氏はこのように告白し、「本気で未来を変える行動を起こさなければ、教育者として子どもたちに嘘をつくことになる」として、出馬を決意。現場に身を置く者だからこそ感じる制度の限界と、その打開への強い意志がにじむ。
テクノロジーは“余白”を生む道具
山田氏の政策の中心にあるのは「テクノロジーによる教育・子育ての改革」だ。生成AIなどを活用し、現場の負担を軽減することで、「先生が子どもと向き合う時間を確保する」「保護者が子どもと笑い合える時間を増やす」といった“人間的なゆとり”を取り戻すことを目指す。
非人間的になるのではなく、人間らしさを取り戻すためにテクノロジーを使う
教育を画一的に自動化するのではなく、計算練習や英単語学習などの“反復作業”をAIが補完し、子ども一人ひとりに合ったペースで学べる環境をつくる。それにより、感情理解や協働的な学びなど、学校が本来担うべき“人間的成長”の部分に時間をかけられるようにする――そう語る山田氏のビジョンには、教育に対する深い愛情がある。
地方からこそ、テクノロジーの恩恵を
山田氏が長野県から立候補することについて、都市型政党と見られがちな「チームみらい」のイメージを変える意義も強調された。
財政基盤が都市部に比べ弱い地方こそ、開発コストを抑えたデジタル技術の導入が必要
山田氏は、国政政党としてテクノロジーの“指針”と“プロトタイプ”を示すことで、地方でも導入可能な仕組みを広げていく考えだ。
さらに、チームみらいが公開している「しゃべれるマニフェスト」では、AIを介して誰でも政策提言に参加できる。すでに2,000件以上の市民からの意見が集まっており、「政治に参加する気がなかった人でも、少しの好奇心で関われる設計」にしているという。
「困りごとを政治が解決する」その原点に戻る
山田氏は「政治に参加するぞ!」と肩に力を入れる必要はないと語る。日々の暮らしの中で感じる小さな不満や違和感――それを言葉にし、政治につなげる回路をつくるのが自分たちの役割だと述べた。
信州に暮らす皆さんの困りごとを、政治が解決する助けになるよう、これからも手を動かし続けたい
山田氏の姿勢は、既存政党の“遠さ”に失望した有権者にとって、大きな安心感と期待を与える存在となるだろう。