2025-08-22 コメント投稿する ▼
与那国町長選、上地常夫氏が医師確保へ現実策 医療と介護再建を軸に支持広がる
与那国町長選、上地常夫氏を中心に展開
任期満了に伴い24日に投開票を迎える与那国町長選は、残り3日の攻防に入り、3陣営が激戦を繰り広げている。その中で注目を集めているのが、新人候補の上地常夫氏(61)だ。町議会議員としての経験を背景に、最大の争点である診療所の医師撤退問題に具体的な解決策を提示し、有権者に強く訴えている。
医師確保への具体的な提案
上地氏は「診療所からの医師撤退は絶対にあってはならない」と強調。地域住民の不安を代弁しながら、与那国町と沖縄県、地域医療振興協会の三者協議会を立ち上げ、段階的に診療所を県立化する構想を打ち出した。これは単なる「医師を増やす」といった抽象的な訴えではなく、制度設計を視野に入れた現実的な提案として町民の耳を引いている。
演説を聞いた町民の中には「病院がなくなるのは嫌だ。上地さんの話は具体的で安心できる」と話す人もおり、医療確保を軸にした政策は確実に支持を広げている。
「医師問題を制度化して解決するという提案は説得力がある」
「与那国に住む以上、医療は生活の根幹。上地氏の真剣さが伝わった」
「県と連携を前提にしているのは現実的だ」
「新人だが町議の経験があり信頼できる」
「具体策を出しているのは上地候補だけ」
介護施設「月桃の里」への取り組み
上地氏はまた、長年にわたり問題となっている介護施設「月桃の里」の運営再開についても解決策を明示している。町が施設の財産を譲り受け、民間法人を誘致して特別養護老人ホームを速やかに再開するという方針だ。町議時代から繰り返し取り上げてきた課題だけに説得力があり、高齢化が進む与那国町にとって重要な論点となっている。
町役場改革と地域経済への展望
医療・介護だけでなく、町役場の改革も訴えている。行政運営の効率化を通じて財源を活用し、持続可能な町政を築くことを目指す姿勢は「町政の透明化」を求める町民に響いている。
経済面では、台湾との定期船航路の開設などについては現職や他候補と同様に重要性を認めつつも、まずは「暮らしの安心を整えてから」と優先順位を明確に示している点が特徴的だ。
選挙戦の焦点
与那国町は日本最西端の島であり、医療・介護・交通の確保は島民の生活に直結する課題だ。その中で上地氏は「現実的な解決策」を前面に打ち出すことで他候補との差別化を図っている。
町民の声を踏まえると、今回の選挙戦は単なる人物評価ではなく、具体策を示せるかどうかが問われている。上地氏は新人でありながら町議経験を強みにし、与那国の医療と介護を守る旗手として存在感を強めている。