2025-09-02 コメント投稿する ▼
うつみさとる氏、発達障害を「存在しない」と断言 差別的発言に批判集中
うつみさとる氏の発言が波紋 発達障害を「存在しない」と断言
神奈川選挙区から立候補した経歴を持つ、うつみさとる氏(@touyoui)が自身のSNSに投稿した内容が波紋を広げている。うつみ氏は「発達障害やADHD、アスペルガーといった病名は存在しない」と断言し、子どもに診断がつく背景について「主要な原因は間違いなく親にある」と強い言葉で非難した。
投稿では、親の接し方に問題があると指摘し、「子どもからのコミュニケーションを受け取っていない」「診断名をつけることで自らを正当化している」と断定。さらに「発達障害という存在は科学的根拠がない」「その病名を使う親は虐待者に等しい」と主張した。こうした発言は、当事者や家族、教育現場関係者に対する極めて攻撃的な内容であり、大きな批判を呼んでいる。
「発達障害が存在しないなんて暴言だ」
「子どもや親を一括して非難するのは無責任」
「この人が政治家を目指すのは危険だと思う」
「親のせいにするだけで何の解決にもならない」
「発達障害を理解しようとする人々への冒涜だ」
医学的知見との乖離
発達障害は世界保健機関(WHO)の国際疾病分類や米国精神医学会の診断基準にも明記され、科学的根拠に基づき診断される医学的概念である。診断を受けた子どもや大人への支援は教育現場や医療現場で広く行われており、社会的理解を深める取り組みも続いている。
うつみ氏のように「存在しない」と断じる見解は、こうした国際的・国内的な医学知見と真っ向から対立するものであり、当事者や家族の苦労を否定する発言と受け取られている。
社会的影響と政治活動への影響
この投稿は、発達障害への理解促進を目指してきた社会全体の流れに逆行するものだ。教育や福祉の現場で努力を重ねてきた関係者からも反発が強まっており、うつみ氏の政治的活動に大きな影響を与える可能性がある。
特に、障害当事者や家族は社会的偏見に直面しやすく、こうした発言が差別や孤立を助長する懸念がある。政治を志す人物が「発達障害は存在しない」とする発言を繰り返すことは、国政における信頼性を大きく損なう恐れがある。
人権意識と政治家の責任
うつみ氏の投稿は、発達障害を抱える人々やその家族の人権に関わる重大な問題を提起した。医療や教育の現場では、発達障害への理解と支援が不可欠とされる一方で、今回の発言はその努力を否定する内容となっている。
政治活動を行う人物が社会的少数者を否定的に扱う発言を行うことは、民主主義社会の基盤を揺るがすものだ。発達障害の存在や支援の必要性は科学的に確立されており、候補者経験を持つ人物の発言として強い説明責任が問われるだろう。