学歴詐称疑惑の伊東市長が辞意を撤回し続投表明 百条委には「必要なら出頭」

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学歴詐称疑惑の伊東市長が辞意を撤回し続投表明 百条委には「必要なら出頭」

百条委出頭は“判断次第” 疑惑対応に曖昧さ残す


静岡県伊東市の田久保真紀市長が、学歴詐称の疑惑をめぐって揺れる中、7月31日の記者会見で辞職の意向を撤回し、市長職を続けると表明した。この発言は、同日までに辞任を期待していた市議会や市民の間に驚きと困惑を広げている。

田久保氏の疑惑は、市長選で掲げていた学歴に虚偽の疑いがあるというもので、これに対し市議会は今月、地方自治法第100条に基づき、強い調査権限を持つ百条委員会を設置していた。だが、田久保氏はこれまで出頭を拒否。文書提出の求めにも応じていない状況だ。

この日、田久保氏は百条委への姿勢を問われると、「理由をしっかり示していただき、それを見た上で、必要だと思ったら出頭して必要な証言をしたい」と述べ、出頭の可能性は排除しなかったものの、判断を自身に委ねる形をとった。

「ないがしろにしているつもりは全くない」と釈明したが、その言葉とは裏腹に、百条委をめぐる発言には不透明さが残ったままだ。

不信任案への対応は「答えを持ち合わせていない」


市議会側では、今後、田久保氏に対して不信任決議案を提出する動きも出ており、緊張感が高まっている。田久保氏はこれについて「議会がどう判断するかは私が申し上げることではない」と述べ、不信任案が可決された場合の対応についても「まだ答えを持ち合わせていない」と明言を避けた。

地方自治法では、議会による不信任決議が可決された場合、首長は10日以内に議会を解散するか、さもなくば失職となる。田久保氏が議会と対立する道を選ぶのか、それとも身を引くのか、現時点では不透明なままである。

「公約を果たすことで信頼回復」 市長は続投に意欲


記者会見で田久保氏は、自らの疑惑について「不徳の致すところであり、本当に申し訳なく思っている」と陳謝。その一方で、「たくさんの批判や厳しい声をいただき、それは痛感している」と述べながらも、「私としては公約を果たすために前を向いて前進したい」と続投への意欲を示した。

5月の市長選で市民からの信任を受けたことを根拠に、任期の途中で職を投げ出すべきではないとの考えがにじむが、疑惑への説明責任を果たさないままの続投には強い疑問も付きまとう。

市民からは「誠実さに欠ける」「説明が先」の声


田久保氏の辞意撤回と曖昧な説明に対して、市民や有権者からは厳しい意見が相次いでいる。

「必要だと思ったら出頭って…誰の判断で動くつもり?」
「自分の不始末なのに説明する気がないってどういうこと」
「責任の取り方が市長としてあまりに不誠実」
「市民を裏切っている自覚がないのか」
「まずは真実を話してから公約だろ」

信頼を取り戻すには、公約を進める前に「事実の説明」が必要であり、言葉を濁したままの市政運営には限界があるという指摘だ。

自治体首長に問われる説明責任と透明性


学歴詐称の疑いは、公文書や選挙公報への虚偽記載につながる重大な問題だ。地方自治体の首長がそのような疑惑に直面した場合、市民の信頼を守るために誠実な説明と責任ある対応が求められる。

「必要だと思えば出頭」「不信任案への対応は考えていない」という姿勢は、責任ある立場にある人物としては曖昧すぎる。ましてや百条委員会は、議会の権限の中でも最も強い調査手段であり、その要請を「必要かどうか」で判断するという発言自体が、本来の趣旨を歪めかねない。

田久保市長に今、問われているのは「信任の継続」ではなく、「信頼の回復」である。そのためには、自ら疑惑を晴らす努力を惜しまず、すべての市民に説明する責任があるはずだ。

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2025-08-01 08:54:23(植村)

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