2025-07-29 コメント投稿する ▼
「東洋大卒」は虚偽か 伊東市長・田久保真紀氏の学歴問題に新証言 知人「本人が卒業してないと言っていた」
市長の学歴に新証言
静岡県伊東市で揺れる田久保真紀市長の「学歴問題」に、新たな証言が加わった。29日に開かれた市議会の百条委員会(調査特別委員会)第4回会合では、田久保氏の知人が証人として出席し、「本人から『大学は卒業していない』と聞いた」と明言。市の広報誌などで「東洋大学卒業」と記載してきた経歴が、事実と異なる可能性がさらに高まった。
証人は市民団体の懇親会や電話で田久保氏と会話した内容を詳しく語り、「大学には行かなくなった」「卒業式後の飲み会には参加したが、卒業はしていない」と市長自身が述べていたと証言した。証言者の身元はついたてで保護された状態で明かされなかったが、証言内容は百条委員会の公式記録に残されることとなった。
市民団体時代の発言が裏付けに
証言者によれば、田久保氏は2017〜2018年頃に市民団体の活動を通じて面識を深めた知人で、懇親会の席で「アルバイトに熱中して大学に通わなくなった」と発言。さらに後日、電話での会話中に「卒業はしなかったが、友人と飲み明かした」という趣旨の話をしていたという。
田久保氏は今年5月に行われた伊東市長選で初当選。2期目の市議任期途中での立候補だった。市の公式広報誌や選挙公報では「東洋大学卒業」と記載していたが、実際には同大学を除籍処分となっていた事実が明らかになっている。
市長は説明責任果たすべきか
こうした証言を受けて、市民や有権者からは怒りや失望の声が相次いでいる。
「市の顔が学歴詐称とか恥ずかしすぎる」
「除籍ならそう書けばいい。虚偽は信頼を失うだけ」
「選挙の時に知ってたら投票してなかった」
「経歴でウソついた人が市政で正直な判断できるの?」
「学歴より誠実さ。説明すらないのが問題」
市長本人は、現時点で証人の証言内容に対する反論や釈明を行っていない。これまでの説明では、「学歴について誤解を与えるような意図はなかった」としているが、今回の証人尋問の内容はそれを否定しかねない重みを持つ。
百条委員会は引き続き調査を進める方針で、今後さらに関係者の証言や資料提出が求められる見通しだ。
政治家の経歴詐称はなぜ問題なのか
政治家にとって「経歴」は信頼の土台である。特に地方自治体の首長は、地域住民との距離が近く、その人物像が市政運営に直結する。経歴の詐称は、単なるプロフィールの間違いでは済まされず、有権者との「契約違反」にも等しい。
今回の田久保市長のケースでは、単なる「記載ミス」ではなく、本人の自覚のある虚偽記載だった可能性が強まりつつある。もし意図的に卒業と偽っていたとすれば、倫理的責任だけでなく、公選法上の虚偽記載に問われる可能性すら浮上する。
地方政治の透明性と信頼性を保つためにも、百条委員会の厳正な調査と、市長本人による誠実な説明が求められている。